刷毛（ハケ）・ローラーで車をDIYで全塗装しよう！

こちらは2023年10月2日に行われた内定式にて塗装した事例です。

刷毛塗り全塗装未経験の内定者2名と、昨年の内定式で全塗装を行った新卒スタッフがレクチャーしながら塗装を行いました。
塗っていく車は代表大野の知人の車。
今回塗装する色は、レクサスのオーナーが「ステルス機のようにしたい」と当店代表と考案したこだわりの一色となっています。

マスキングは刷毛塗全塗装を何度か経験したことあるスタッフ数名で仕上げました。
仕上がりを左右する部分でもあるので、細かい箇所も丁寧に行います。
午前中内定者の2人が座学を受けている間に、急ぎながらも丁寧にマスキングまでの手順を済ませることが出来ました。

マスキングが終わったら#600の耐水ペーパーで足付け。車体全体が白く曇る程度を目安に紙やすりをかけました。
刷毛塗り全塗装の中でも出来栄えに大きく関係する作業のため、耐水ペーパーを折って使い細かい部分もしっかりと足付けを行いました。
足付けの詳細はこちらをご参考下さい。

全体に足付けが出来たら、ワックスオフを使って脱脂していきます。
塗装する面に油分や足付けで出た粉が付着していると、塗料が剥がれてしまう場合があるため、丁寧に拭き取るイメージで車体全体を拭いていきましょう。
脱脂の詳細はこちらをご参考下さい。

しっかりと脱脂が出来たらようやく塗装していきます！
いきなり塗料を塗るのではなく、まずは下塗りを行います。
ホイールやロゴ等、鉄ではない部分も塗装する場合は、下地として非鉄バインダーαを塗ります。

非鉄バインダーαを乾かしている間に、水性塗料の準備。
水性塗料は水でも希釈が可能ですが、今回は30度を超える残暑に加え初心者が塗装する為、水よりも扱いやすく暑い時期に適したバランサーを使って35%程度の割合で希釈しました。

いよいよケルプグリーンの塗装です。
ボディーの塗装は広い面をローラーで塗装し、凹凸がある部分は刷毛、カーブや細かいパーツはミニローラーで塗装しました。
塗る場所によって使う道具を使い分けることがより綺麗に仕上げるコツとなります！
一気にたくさんの塗料をつけるとムラになりやすいので、薄くカスカスになるように塗り重ねます。

マスキングは、勢い良く剥がしてしまうと塗料も一緒に剥がれてしまうので、塗料が完全に乾ききる前の半乾きの状態でゆっくり剥がしてください。
剥がしにくいところはカッターで切り込みを入れてあげると剥がれやすくなります。
剥がした後、塗り残し部分は小さな筆で修正をしましょう。

トップの写真は屋外での撮影、本文11、12枚目の写真は屋内（蛍光灯）での撮影になります。

今回使用したのは水性の塗料。
水性の塗料はにおいも少なく、初心者の方やお子様と一緒でも扱いやすいので手軽に全塗装にチャレンジできます。
刷毛塗り用の塗料はどの種類も艶消しの仕上がりとなります。
艶消し塗料は塗装が初めての方でも刷毛やローラー跡が目立ちにくいのが最大の特徴。
高級車の持つ美しい艶のかっこよさも、艶消し塗料によって更に上品で存在感を放つ一台へと生まれ変わります。
車のイメージを変えたい、長年の愛車の汚れが目立ってきた、塗装剥げが気になってきた、という方はぜひ全塗装挑戦してみて下さい♪

詳しい車の塗装方法はこちらをご覧ください。

当店の内定式では毎年車を全塗装しています。
2023年度の内定式のレポートはこちら
2022年度の内定式のレポートはこちら
2021年度の内定式のレポートはこちら
2020年度の内定式のレポートはこちら

こちらは水性を塗られました。
（2023.10）