塗料の保管と廃棄方法

「あまってしまった塗料はどうしたらいい?」というご質問をよくいただきます。
しっかりとした方法で保管すれば、塗料は1年程度使用することができます。
ここでは、基本的な保管方法と、長期保存した塗料を使う際の注意点をご説明します。

塗料の基本の保管方法

1. しっかり密封する

当たり前のことですが、塗料の成分が蒸発せず、外気に触れないように容器をしっかり密封する必要があります。
ふたの周りに付着した塗料はきれいに拭き取ってから閉めてください。
なお、2液ウレタンについては、硬化剤を混ぜていないことが前提となります。

2. 冷暗所で保管する

直射日光の当たらない、高温にならない場所に保管します。

3. 40℃以上、0℃以下にならない場所を選ぶ

特に水性塗料は、0℃以下になると凍結してゼリー状になり、使えなくなってしまいます。
また、容器がスチール缶の場合は、湿気や雨で缶が錆びると、漏出や塗料の硬化の原因となるため注意が必要です。


▼動画でも紹介「水性塗料が凍るとどうなる?」
 

さらに塗料を長持ちさせるための方法

1. 塗料が減ってきたら、小さな容器に入れ替える

容器の中の塗料が減ると、その分空気が多くなり、乾燥や酸化が進みやすくなります。小さめの容器に移し替えて空気の体積を減らすことで、長持ちさせることができます。

油性塗料: 必ず金属製の缶に移し替えてください。
水性塗料: 水性用の缶(内面コーティング済みのもの)や、プラスチック容器(※ペットボトル等でも可)が使用できます。

2. シンナーや水を薄く張ってからふたをする

適切な容器がない場合や、詰め替えが難しい場合は、油性の場合は適合するシンナーを、水性の場合は水をごく少量(表面が覆われる程度)注ぎます。
このときかき混ぜずに、塗料の上に薄い膜を作っておくのがポイントです。これが内蓋の代わりになり、乾燥を防ぎます。
次回使用する際に、そのシンナーや水をしっかり混ぜ合わせればそのまま塗装できます。

長期保存した塗料を使うときの注意点

しばらく保管していた塗料を再利用する場合は、状態をよく確認しましょう。

1. 表面に「皮」が張っていないか?

特に水性塗料は、表面だけが乾燥して膜(皮)になることがあります。
皮をきれいに取り除けば使えることが多いですが、色が変わってしまったり、樹脂成分が減ってつやが引けたりと、本来の性能が出ない可能性もあります。
必ず事前に試し塗りをしてください。

2. 色が分離していないか?

塗料は長期間放置すると、軽い色が上に浮き、重い色が底に沈殿して分離します。本来の色を出すために、底からしっかりとかき混ぜてください。
特に「つや消し塗料」は、つや消し剤が底にたまっていることがあります。ヘラなどで底からこそぎ起こすように、よくまぜてください(カチカチに固まって溶けない場合もあります)。

3. 粘度が高くなっていないか?

ドロッとして塗りにくくなっている場合、油性塗料なら適合するシンナー、水性塗料なら水道水を少しずつ加え、塗りやすい硬さにうすめてください。
ラッカーや、硬化剤を入れていない2液型ウレタン塗料は、完全に固まっていなければシンナーを入れれば大抵は元に戻ります。

塗料がゼリー状に固まっている場合は「ゲル化」という現象を起こしており、シンナーや水を足しても絶対に元には戻りません。残念ですが、使用を諦めて廃棄してください。

塗料の廃棄方法

液体の状態である場合

液体(塗料)のままゴミとして捨てることはできません。廃塗料を回収してくれる専門業者へ依頼するか、各自治体の指示に従ってください。
または、市販の「塗料固化剤(凝固剤)」を使って固めてから、お住まいの自治体のルールに従って廃棄してください。

カチカチに固まっている場合

完全にカチカチに固まった塗料は、プラスチックと同様の扱いで廃棄できるケースが多いです。こちらも必ずお住まいの地方自治体の分別指示に従って処分してください。



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