タカラ塗料内定式にて刷毛塗り全塗装!
2024.10.01 内定式2024
タカラ塗料が毎年恒例で行っている、内定式での車のDIY塗装研修。
入社2年目と3年目の先輩社員のレクチャーの元、内定者2名が車のDIY塗装にチャレンジしました。
もちろん内定者2名は車の塗装が初めてですし、社歴が長くても実際のところ数えるくらいしか車の塗装をする機会はありません。
車の塗装経験が浅くても、ちゃんときれいに塗装できるということをお伝えできればと思います。
今年の内定式で塗装するのは「
トヨタ パッソ」です。丸っこい車体がかわいらしい車ですよね。
ただ、色がシルバーなので、おじさんが乗っている車感(世の中のおじさんごめんなさい…)がちょっとするなと感じてしまうのも事実です。
この車のオーナーも、「あまりに色が普通すぎて乗ってて楽しくないなと思っていた」とのこと。
中古で車を購入したのはいいものの、純正塗膜の色が好きじゃないというお話をよく聞きます。
当店の車用塗料でDIY塗装した方へ動機を聞いてみても、「色が気に入らなかったから」という理由が結構多いんです。
そんなお悩みが、刷毛とローラーを使ったDIY塗装であれば、低予算でわりと手軽に解決出来てしまいます!
シルバーでなんとなくパッとしないなと感じている車でも、自分の好きなように色を変えることができますよ。
また、最初の写真を見て目ざとい方はお気づきになったと思いますが、この車、右のヘッドライトの下あたりを擦って傷になってしまっています。
こういった傷も、刷毛とローラーで塗装すれば気にならなくなります。そういうメンテナンス性の高さも刷毛とローラーで全塗装するメリットの1つ。
このパッソが、作業を始めて8時間後にはおしゃれな街角が似合いそうな素敵な車に大変身します♪
まずはマスキングから
最初にするのが、塗らないところを保護するマスキング(養生)の作業です。
パッソは車体自体が小さめなので、例年と比べるとそこまで時間はかかりませんでした。
それでもこのマスキングの作業は丁寧さと確実性がモノを言うので、かなり神経を使います。実は塗装よりこの下準備の作業が大変だったりします。
集中しすぎて無言になりがちなこの作業…笑
マスキングが足りていないところがないか確認して、次の作業に移ります。
車全体をやすりがけする
タカラ塗料の車用塗料は金属に密着しやすい塗料を選定していますが、さらにしっかりと車体と塗料の密着度を高めるために、表面を#600のサンドペーパーでやすりがけする「足付け」という作業を行います。
この足付けを行わないと、後々塗装が剥がれてしまうというトラブルに繋がるので重要な作業です。
車のDIY塗装初体験の時こそ、車をやすりがけするなんて…とやすりがけすることにためらいがありましたが、入社2年目以降の社員からはそんな声は聞こえてきません◎
ためらうことなく、確実に足付けしていきます。
エンブレムの隙間のような細かいところも入念に。
ちなみに、純正塗膜をすべて剥がしきらないといけないんでしょ?と言われることがありますが、そんなことはなく、全体が曇る程度にやすりがけすればOKです。
こんな感じです↓
足付けが9割ほど終わったところで内定式を終えた内定者が合流。
残りの足付け作業から体験してもらいました。
本当にやすりがけしてしまっていいんですか…?と言いながらも楽しそうです。
エッジの部分もしっかりと足付けします。
油分や削りカスを拭き取る
足付けが終わったら、シンナーを使ってボディに付いた油分や足付けした際に出た削りカスをしっかりと拭き取ります。
この「脱脂」の作業もちゃんと行わないと、塗装が剥がれるトラブルに繋がるので欠かせない工程です。
非鉄部分に下塗りをする
エンブレムやフロントグリルなどの非鉄部分を塗装する時は、非鉄バインダーαという下地剤を必ず塗装します。
下塗りの際の工程は、「足付け→脱脂→下塗り→塗装」となります。
こういった説明も先輩社員から聞きながら、作業を進めていきます。
いよいよ塗装
下準備をすべて終えて、やっと塗装の工程に入ります。
今回塗装する色は「FARROW&BALL」というイギリスの塗料メーカーの色見本から選んだ色です。
全体を深い紫で、ルーフだけ明るいベージュで塗装。
紫色はなかなか車の塗装では使わないので、どんな風になるかワクワクします。
容器を上下に振って塗料をよく混ぜたあと、別容器に移して水性塗料専用の希釈剤「バランサー」で塗料を薄めます。
バランサーを使うと塗装面が滑らかにきれいに仕上がるので、当店で車の塗装をする時は水で薄めずこのバランサーを必ず使用しています。
塗料の準備ができたら先輩社員に塗り方を実演してもらって、いざ塗装。
「車を塗装する時は、厚塗りせずに薄く薄く重ね塗りすることを常に心掛けてね」。
車を刷毛とローラーできれいに塗装するコツの1つが、「薄く」塗装すること。「薄く塗る→乾かす」を繰り返しながら、ムラや透けがなくなるまで重ね塗りします。
初めはムラが多くて、このままで大丈夫なのかな…と不安になったりしますが、大丈夫です!薄く重ね塗りをしていけば必ずきれいな塗装面になります◎
と言いつつも、ついやってしまうのが塗料のタレや溜まり。
このままの状態で放置してしまうと、固まってしまってきれいな塗装面に見えません。乾く前にローラーや刷毛で伸ばしましょう。
タレや溜まりができていないかよく確認しながら塗装を進めていきます。
満を持して社長の登場!
直々にローラーの扱い方について教わります。
順調に作業が進み、3回ほど重ね塗りして塗装が完了しました!
仕上げ
塗料が完全に乾く前にマスキングを剥がします。
何と言っても醍醐味はこのマスキングを剥がす瞬間!
塗り残しの細かい部分を細筆で補修して…
完成しました!
いかがでしょうか?ムラも透けもなく、きれいに塗装できていますよね。
紫は古くから高貴な色とされていますが、このパッソもとても上品な佇まいに大変身しました♪
ルーフの明るいベージュがいいアクセントになっていますね。
社長からの総括があって、最後にみんなで集合写真を撮って内定式は終了!
内定者からは、「うまくできるか心配だったけど、教わった通りに塗装したらきれいにできてよかった!」「車を塗装するっていう貴重な経験ができてよかった!」というコメントを聞くことができ、疲れていながらも充実感に溢れたフレッシュな笑顔が印象的でした。
車のオーナーは、「車が故障したため色の選択肢もないまま中古車を購入したので、こんなに素敵になるなんて嬉しい!どこに駐車しても自分の車だとわかりますね。運転が不得意なので、またコスってしまったら塗ってリカバーできるのも勉強になりました。」と大喜びでした。
この内定式での車塗装研修は、塗装の経験を入社後の業務に活かしてもらうことと、社員との交流を目的としています。
一つのものをみんなで作り上げるって、それだけで結束力が高まりますよね♪
塗装の経験が浅くても、十分満足のいく塗装ができるとおわかりいただけたでしょうか?
車の塗装をされたお客様は、自分の手で塗装したから余計愛着が沸いたとおっしゃる方ばかりです。
こんな風に、会社の社用車を社員で塗装したり、ご家族やご友人と一緒に塗装したり… イベントとして車をDIY塗装して、素敵な思い出を作りませんか?
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スケジュール
9:00〜10:30 マスキング
10:30〜11:30 足付け
11:30〜12:00 脱脂
13:00〜16:00 塗装
2023.10.02 内定式2023
毎年恒例、内定式で行われる車の刷毛塗り全塗装。
今年は、24卒の内定者2名とタカラ塗料スタッフ数名で協力し全塗装を行いました。
毎年内定者には、車の塗装の工程から合流していただいていましたが、今年は「刷毛塗全塗装についてより多くの工程に携わって体験してもらい、入社後の業務に役立てて貰いたい」との考えから、事前準備の途中段階から参加していただきました。
この記事では、車の全塗装自体が初めてである内定者が車を塗装し、完成するまでの様子をお伝えしていこうと思います。
今回塗装していく車は
「トヨタ レクサス」です。
世界的な高級ブランドで、その上品な雰囲気とかっこよさから人気が高い、誰もが知る車種です。
今までの内定式では、代表大野の通勤車「光岡 ユーガ」や、先輩社員のファミリーカー「ダイハツ ムーヴ」、先輩の知人の愛車「スズキ エブリイ」を全塗装してきました。
今回、タカラ塗料の2700件以上あるHP掲載事例の中で1件もない「レクサス」を内定式で全塗装できるとあって、塗装に参加する先輩スタッフたちも心躍らせていました。
塗装に使用する塗料の色は、今回レクサスのオーナーと当店代表とで一緒に考案。
完成イメージを
「ステルス機のようにしたい」との事でした。
ステルス機のスタイリッシュさと、どんな天候でも溶け込み敵にも見つかりにくい絶妙なダークグレーの色味が好きで、レクサスを刷毛塗全塗装をする際はそのデザインにしようと考えていたそうです。
考案した塗料の色名は「kelp green/ケルプグリーン」、深いグリーンとダークグレーが感じられる上品な色合いです。
養生
まずは窓ガラスや窓ガラス周りのゴム部分、ヘッドライト、テールライト、タイヤなどに塗料が付かないようにマスキングテープとマスカーで養生を行っていきます。
午前中は座学を受けていた内定者に代わり、先輩スタッフ数人でマスキング作業を行いました。
マスキングが終わったら、マスカーを使い広範囲を覆っていきます。
ドアの内側を塗装する場合は、車内に塗料がつかないようにマスカーで入り口を覆うのがおすすめ。
足付け
次は刷毛塗り全塗装の中でも出来栄えに大きく関係する足付け作業です。
足つけは車の表面に塗料がしっかりと定着するよう、紙やすりで表面をやする作業のことです。
深く削ろうとせず、車の表面が白く曇る程度で大丈夫です。
ロゴ付近や溝部分など細かいところも忘れずやすっていきます。
このレクサスは、ボディ後方部分に深い擦り跡がありました。
こういった深い傷がある場合は、そのまま上から塗ると傷が浮いて目立ってしまう可能性があります。
念入りに足付けした後パテで埋め、さらにやすって平らにしてから塗料を塗ると、完成後どこに傷があったか分からなくなる程度に仕上げることが出来ます。
足付けの作業から、先輩社員が指導の下内定者2名にも参加していただきました。
昨年新卒として入社し内定式で車を全塗装をした社員が、今年は教える側になっています。
足付けに関しては
こちらにも詳しく載っていますのでご参照下さい。
脱脂
足付けが終わったら次は脱脂をしていきます。
足付けの作業で発生した粉やほこり、ワックスを丁寧に拭きとっていきます。
車の表面に汚れが残っていると塗料がきれいにのってくれない原因となるので、きれいに拭き取りましょう。
鉄ではない部分の箇所には非鉄バインダーαを塗る
ホイールやロゴ等、鉄ではない部分も塗装する場合は、非鉄バインダーαという下地を塗ってから塗装しましょう。
塗料の準備
開封する前に、中身が均一になるよう容器を振ってください。蓋を開け、再度よくかき混ぜてから別の容器に移し替えます。
10月といえどまだ暑さがあり、また初心者が塗装するということで、水よりも扱いやすく暑い時期に適したバランサーを使って水性塗料を35%程度の割合で薄めていきます。
本塗装
ケルプグリーンを塗装していきます。
元の車の色がブラックなのに対して、今回チョイスしたカラーがダークな色味なので、写真では少し分かり難いですが、
1度塗り目は厚く完璧に塗りつぶそうとせず、カスカスな程度に塗っていきます。
ドアの取っ手部分や窓の際等、細かい部分は刷毛で塗ります。
1回目が塗り終わったら一度乾燥させ、完全に手に付かなくなれば2度塗り目を行います。
1回目と同様、カスカスになるよう塗り重ねていきます。
サイドミラーや小さいパーツ塗装、ドアを開けた内側の部分など細かい箇所の塗装にはミニローラーが使いやすくおすすめです。
仕上げ
マスキングテープやビニールをはがしていきます。完全に塗料が乾ききってしまう前に剥がしましょう。
勢い良く剥がしてしまうと塗料も一緒に剥がれてしまうので、先にカッターで切り込みを入れ、慎重にはがしていきます。
塗り残しがあったところや、マスキングテープをはがす際に塗料が剥がれてしまったところを細い筆などを使って塗っていきます。
完成
しっかりと乾燥させ、初めに外していた車の部品を取り付けて完成。
グレーにもグリーンにも感じられるダークな色合いで、存在感と高級感をかもし出す素敵な一台に仕上がりました。
フロントグリルやホイール部分のシルバーはあえて残すことで、より上品な印象になっています。
予定していた17時の終了にも間に合い、無事1日で完成させることが出来ました。
「はじめての全塗装で、すごく楽しかった」と内定者は満足そうな表情でコメントしてくれました。
最初は初めての車の全塗装に緊張している様子の内定者2人でしたが、
作業をしていくうちに真剣な中にも笑顔が垣間見え、最後完成した車を見た時はとても嬉しそうでした。
一日のタイムスケジュールは以下の通りです。
9:00〜12:00 マスキング
13:00〜14:00 足付け
14:00〜14:30 脱脂
14:30〜17:00 塗装
17:00 完成
塗装後、レクサスオーナーからは「完成した車を見て、新車以上に嬉しかった!自分の車なのに思わず『この車欲しい!』と言ってしまったほどでした」とコメントを頂けました。
喜んでいる姿を見て、一緒に全塗装を行ったスタッフとしてもとても嬉しくなりました。
タカラ塗料では、毎年内定式で車を一台全塗装しております。
全塗装が初めての内定者がメインとなって塗装して貰っていますが、毎年皆楽しんで車を完成させています。
車の全塗装に興味があるけど一歩踏み出せない方は、ぜひチャレンジしてみてください!
2023年内定式で塗装した色のご注文はこちら >>
2022.10.03 内定式2022
毎年恒例になってまいりました、内定式で行われる車の刷毛塗り全塗装。
今年は、車の全塗装をすることが初めての方も含めた内定者4名とタカラ塗料スタッフで全塗装を行いました。
今年は、キレイに仕上げるには少々コツがいる鮮やかな色を使ってツートンで仕上げていきます。
車の全塗装が初めての方をはじめ、鮮やかな色で全塗装を考えている方、ツートンにチャレンジしてみたい方に向けて、 今回は車の全塗装初心者が車を塗装し、完成までの様子をレポートで伝えていこうと思います。
このレポートを読んで、「初心者でもツートン、鮮やかな色味でもここまできれいに仕上がる!」ということをお伝えできればと思います。
今回塗装していく車はスズキ「エブリイ」です。
日常使いではもちろん社用車やキッチンカー、最近ではキャンピングカーとして等、幅広い用途で乗れる人気の車種です。
初回は代表大野の通勤車、前年度は家庭を持つ先輩が普段から使っている車がモデルになり、3回目となる今年は、先輩のお父様のご友人の愛車を全塗装することに。
色の塗り分けも細かく指定されていて、かっこよく仕上がることにとてもワクワクされていました。
今回は、タカラ塗料オリジナルカラーの「ドライドプラムレッド」と「マットブラック」のツートンに仕上げていきます。
養生
まずは窓ガラスや窓ガラス周りのゴム部分、ヘッドライト、テールライト、タイヤなどに塗料が付かないようにマスキングテープとマスカーで養生を行っていきます。
午前中は座学を受けていた内定者に代わり、先輩スタッフ数人でマスキング作業を行いました。
去年内定式で初めて車を全塗装した入社1年目の社員も参加。今年は後輩に教える側になっています。
マスキングが終わったら、マスカーを使い広範囲を覆っていきます。
養生が終わった車体がこちら。
足付け
次は刷毛塗り全塗装の中でも出来栄えに大きく関係する重要な工程、足付け作業です。
足つけは、車の表面に塗料がしっかりと定着するように紙やすりで表面をやする作業のことです。
やする目安は、白く曇る程度で大丈夫です。細かいところも忘れずやすっていきます。
足付けに関しては
こちらにも詳しく載っていますのでご参照下さい。
脱脂
足付けが終わったら次は脱脂をしていきます。
足付けの作業で発生した粉やほこり、ワックスを丁寧に拭きとっていきます。
車の表面に汚れが残っていると塗料がきれいにのってくれない原因となるので、きれいに拭いていきます!
これで、塗料を塗るまでの下準備が完了です!
【本塗装の前に】鮮やかな色味を塗装する時について
刷毛塗り全塗装で今回のドライドプラムレッドの様な鮮やかな色味をチョイスしたい場合、元の車の色が透けやすい傾向にあります。
具体的には、当店の車用塗料の中で「ドライドプラムレッド」「セレンゲッティオレンジ」「パンプキンスープ」「マットホワイト」等は特に下地が透けやすいです。
鮮やかな色味に挑戦したいと考えている方は、これからご紹介する方法をぜひ参考にしてみてくださいね♪
それでは、塗料の準備に入っていきます。
塗料の準備
まずは下地透け防止の下塗りをしてきます。 今回はグレーの塗料を用意しました。開封する前に中身が均一になるよう容器を振ってください。
蓋を開け、再度よくかき混ぜてから別の容器に移し替えます。
10月といえどまだまだ暑いうえ、初心者が塗装するということで、水よりも扱いやすく暑い時期に適したバランサーを使って水性塗料を35%程度の割合で薄めていきます。
下地用のグレー塗装
塗料の準備が完了したら、下塗り用のグレーを先に塗装していきます!
一度塗り目は、カスカスになる程度で塗りましょう。2~3回ほど重ね塗りすればOKです。
本塗装
下地用のグレーが完成したら、いよいよメインのドライドプラムレッドを塗装していきます!
グレーの時と同様、バランサーを使って35%程度で薄め、塗っていきます。
一度塗りだとまだまだ下のグレーが透けて見えますね。
これを何度も重ねていきます。何度か重ねた状態でも太陽の下に行くと透けて見えてしまうことがあるので、しっかりと塗っていきます。
細かいところは刷毛で塗っていきます。
ボンネットはマットブラックのツートンで仕上げていきます。
色を何色か使う場合は、薄い色から順に塗っていくと失敗しにくいですよ!
ホイール等、鉄ではない部分も塗装する場合は、非鉄バインダーαという下地を塗ってから塗装しましょう。
車の小さな凹凸部分には細い筆が、サイドミラーや小さいパーツ塗装にはミニローラーが使いやすくおすすめです。
仕上げ
最初に貼ったマスキングテープやビニールをはがしていきます。完全に塗料が乾ききってしまう前にはがしていきます。勢い良く剥がしてしまうと塗料が剥がれてしまうので、慎重にはがしていきます!
はがしにくいところはカッターで切り込みを入れてはがすと、きれいに剥がれてくれます!
マスキングテープを外して車の姿に戻っていくところを見ると、とてもワクワクしました。
塗り残しがあったところや、マスキングテープをはがす際に塗料が剥がれてしまったところを細い筆などを使って塗っていきます。
この後しっかりと乾燥させて、初めに外していた車の部品を取り付けて完成!
終了が17時を回ってしまい、予定していた終了時間を少し過ぎてしまったのですが何とか当日中に完成させることが出来ました。
「完成した車を見て、疲労感に勝る達成感を得られた」と内定者は満足そうな表情でコメントしてくれました。
初めての車の全塗装に最初は緊張している様子の内定者4人も、作業をしていくうちに笑顔が増え、最後完成した時はとても嬉しそうでした!
一日のタイムスケジュールはこんな感じです。
9:00〜11:00 マスキング
11:00〜11:30 足付け
11:30〜12:00 脱脂
13:00〜14:00 塗装(グレー)
14:00〜17:15 塗装(ドライドプラムレッド・マットブラック)
17:15 完成!!
車の全塗装に興味があるけど一歩踏み出せない方、ツートンや鮮やかな色の塗装をしてみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!
2022年内定式で塗装した色のご注文はこちら >>
2021.10.01 内定式2021
今回は車の全塗装をすることは初めての内定者2名とタカラ塗料スタッフで全塗装を行いました。
車の全塗装はしてみたいけれど、全くの初心者だし本当にうまく塗れるのか不安、仕上がりにムラが出来て後悔しないだろうか...などなかなか一歩踏み出すことが出来ない方は沢山いらっしゃると思います。
そこで今回は、車の全塗装初心者が先輩の車を塗装し、完成までの様子をレポートで伝えていこうと思います。
こちらのレポートを読んで「私も塗装してみたい!」と思って頂けたら嬉しいです。
内定式のブログは
こちらからご覧頂けます。
今回塗装していく車はダイハツ「ムーヴ」です。
街中でもよく見かける、ファミリー層にも人気の車種です。
前年度は代表大野の通勤車を塗装しましたが、今年は家庭を持つ先輩社員が普段から使っている車がモデルになりました。「普段から愛用している車が生まれ変わるようで楽しみ!!」とワクワクしていました。
マスキング
まずはマスキングを行っていきます。
午前中は座学を受けていた内定者に代わり、スタッフ2名でマスキング作業を行いました。
そのうち1名は、去年弊社代表の車を全塗装した入社1年目の社員です。
今年は内定者に塗装のやり方を教える立場に回っています。
車の塗装工程の中で、意外とこの作業が一番大変なんです。
この作業を適当にしてしまうと、テープの間から塗料が入り込んでしまい、塗料が付いてほしくないところにまでついてしまいます。
ナンバープレートは外し、窓ガラスや窓ガラス周りのゴム部分、ヘッドライト、テールライト、タイヤなどに塗料が付かないようにマスキングテープやマスカーを使い覆っていきます。
足付け
予定していた時間より早くマスキング作業が終わり、次は足付け作業です。
足つけは、塗装する表面に紙やすりで小さな傷をつけてあげることで塗料が密着し、剥がれにくくする役目があります。
やする目安は、白く曇る程度で大丈夫です。
足付けに関しては
こちらにも詳しく載っていますのでご参照下さい。
脱脂
足付けが終わったら次は脱脂をしていきます。
足付けの作業で発生した粉やほこり、ワックスを丁寧に拭きとっていきます。
粉やほこりが残ってしまっていると、塗装後の仕上がりが悪くなってしまうためしっかりと拭きます!
午前中の作業はここまで。下準備が完成しました。
かなりいいペースで進めることが出来ました!
使用したカラー3色について
今回使用した塗料の種類は水性塗料、ベンジャミンムーアの色見本帳から3色チョイスし調色しました。
680 ホワイト
2134-10 ブラウン
2024-20 イエロー
塗料の準備
下準備が終わったらすぐに塗装!の前に、はやる気持ちを抑えて塗料の準備に入っていきます。
ここからは入社1年目、車塗装経験2回の先輩が塗り方をレクチャーしました。
使う塗料をよくかき混ぜ、使う分を別の容器に移し替えます。
今回はバランサーを使って、水性塗料を50%の割合で薄めていきます。
水で水性塗料を薄める選択肢もありますが、塗装する時期や薄める割合によっては仕上がりに影響が出てしまいます。
今回は全くの初心者が塗装するということで、水よりも扱いやすく、仕上がりに影響しにくいバランサーを使用しました。
塗装
塗料の準備が完了したら、いよいよ塗装していきます!
といっても、いきなり色からは塗りません。
まず最初に、車体と素材が違うサイドミラーの部分に、接着剤の役割を持つ非鉄バインダーαという下地を塗っておきます。
「非鉄=鉄ではない材質」。主にプラスチック素材に塗料を塗りたいときに使用します。
実際、非鉄バインダーαを使わずにサイドミラーを塗ってしまうと、何かの刺激で塗装がすぐ剥がれてきてしまうので、塗装する際には注意が必要です。
非鉄バインダーαは最低2時間以上乾かしてから、上からの塗装が可能なので、車のボディ部分を塗装する前にあらかじめ塗っておいた方がいいかもしれません!
非鉄バインダーαを塗った後は、お待たせいたしました、ボディを塗っていきます!
今回車体をツートンにしていくので、まずはホワイトの部分から塗っていきます。
色を何色か使う場合は、薄い色から順に塗っていくと失敗しにくいです。
白は透けやすいので、今回4度塗りしました。 細かい部分はローラーだけでなく、刷毛も使って仕上げていきます。
次に車のボディをブラウンで塗っていきます。
塗料を塗る時のポイントは、『薄く・重ね付け』です。
あまり塗料を使ったことのない方はよく、一発で濃く・綺麗に塗りつぶそうとしますが、実はそれがヨレやでこぼこの原因だったりするのです。
一度塗り目は薄く、カスカスくらいで大丈夫です。「え、本当にこんなカスカスでいいの?」と思うかもしれませんが、その方が出来栄えがきれいに仕上がるんです!指で触ってもつかないくらいに乾いたら二度塗り、三度塗りと徐々に薄く重ねていってください。
車の凹凸があるところは、ローラーの向きを変えてみたり小さいローラーに持ち替えて塗ってみるなどするときれいに塗ることが出来ますよ。
車のマークの細かいカーブやドアノブなどの小さなくぼみには、細かい動きが得意な刷毛がおすすめです。
先ほど非鉄バインダーを塗って乾かしておいたサイドミラーにイエローを刷毛で塗っていきます。
イエローも白と同じく透けやすいので4回重ね塗りしました。
仕上げ
塗装が終わり、大体乾いたなと思ったらマスキングテープをはがしていきます。
注意点としては、塗装した部分が完全に乾く前に剥がすことです。
完全に乾ききった状態で剥がそうとすると、塗料がテープにくっついて一緒に剥がれてしまうことがあるからです。
テープをはがすときはゆっくり、丁寧に剥がしてください!
剥がしにくいところはカッターで切り込みを入れてあげると剥がれやすくなります。
テープをはがしていると徐々に完成形が見えてくるので、内定者2人曰くこの作業はとてもワクワクしたそう!
マスキングテープを全て取り終えたら、塗れていない部分がないかチェックしていきます。
実際、細かなところがきれいに塗れていなかったり、テープをはがすときに一緒に剥がれてしまった部分があったり、修正する部分はベテランさんでもあります。
修正で使うのは筆のような細いものがおすすめです。
この後しっかりと乾燥させて、初めに外していた車の部品を取り付けて完成!
途中手の空いているスタッフも作業を手伝い、当日中の完成までたどり着きました。
9:00からマスキングを開始し、17:00には完成することが出来ました。
最初は緊張して不安そうだった内定者2人でしたが、作業をしていくうちに笑顔も増え、最後完成した時はとても嬉しそうでした!
一日のタイムスケジュールはこんな感じです。
9:00〜11:00 マスキング
11:00〜11:30 足付け
11:30〜12:00 脱脂
13:00〜13:40 塗装(ホワイト)
13:40〜16:00 塗装(イエロー・ブラウン)
17:00 完成!!
全くの初心者だった2人も、最後は楽しかった、達成感がありやってよかったとコメントしていました。 ぜひ、車の全塗装に興味があるけど一歩踏み出せない方も、チャレンジしてみてくださいね!
2021年内定式で塗装した色のご注文はこちら >>
2020.10.14 内定式2020
今回は塗装経験の少ない内定者3名とタカラ塗料スタッフで全塗装を行いました。
スタッフの中にも「車の塗装は2年ぶり…」というほとんど初心者もいました。
車の全塗装をしてみたいけど、自分で塗るのは少し不安…と思われている方も多いと思います。
こちらのレポートで初心者でも綺麗に車の全塗装が出来る!ということをしっかりお伝え出来ればと思います。
内定式のブログは
こちらからご覧頂けます。
こちらが今回塗装していく車は光岡自動車の「ユーガ」
ロンドンタクシーをイメージした少しレトロな雰囲気のある車種です。
こちらは代表大野の通勤車。
内定者の経験の為にと今回刷毛塗り全塗装することとなりました。
マスキング
まずはマスキングを行っていきます。
午前中は座学を受けていた内定者に代わり、スタッフ2名でマスキング作業を行いました。
マスキング作業は仕上がりに大きく影響しますのでできる限り丁寧にマスキングしていきます。
面積の広いタイヤやフロントのパーツはフチの部分をマスキングテープで細かくマスキングした上から、要らない紙やマスカーでざっくりとマスキングしていきます。
足付け
足付けは午前中には左半分までしか終わりませんでした。
残り半分は内定者の方たちと一緒に行います。
紙やすりで車全体をやすり掛けしていきます。
足付けでは「純正塗装が剥がれるまでやすりかけするの?」という質問をよく頂きますが、純正塗装を剥がすほどやすりをしなくて大丈夫ですよ。
画像のように車全体が白く曇るようにやすり掛けをしたらOK!
足付けに関しては
こちらにも詳しく載っていますのでご参考下さい。
脱脂
足付けが終わったら脱脂をしていきます。
足付けの時に出た粉をワックスオフで拭き取るように拭いていきます。
この時に粉やほこりが残ってしまっていると塗料のつきが悪くなりますのでしっかりと拭いて下さいね。
ワックスオフを使う時にはしっかりと換気をするのもお忘れなく!
カスタムカラー「レーズンバーガンディ」について
今回使用した塗料の種類は水性塗料、色はカスタムカラーの「レーズンバーガンディ」です。
大野自らが調色したこだわりの1色!
レーズンバーガンディは「刷毛塗り全塗装はしてみたいけど、あんまり目立つ色は塗りたくない」とマットブラックを選ばれる方への選択肢として目立ちにくい色、をコンセプトに誕生しました。
一見すると黒か茶色のように感じる色ですが、写真に撮った時に黒、茶色と違いが判る程度まで赤を強く作っています。
他の刷毛塗り提案色は車に乗っている時に視線を集めることもあるのですが、レーズンバーガンディは乗っていてもカンの良い方しか気付きません。
絶妙に目立たない、けれども他と被らないこだわりを見せられる色です。
もちろん同じ色をご購入して頂くことも出来ます。
光の具合によって表情を変える深みのあるレーズンバーガンディは格好良さもレトロ感も出せる色になっています!
レーズンバーガンディのご注文は
こちらをご参照下さい。
塗装
下準備が終わったらいよいよ塗装です!
まずは塗料の希釈をしていきます。 今回はバランサーで希釈しています。
希釈した塗料をしっかりと混ぜます。 艶消しの塗料は艶消し剤が沈殿しやすいのでしっかりと混ぜて下さいね。
1回塗料をつけただけでもかなり広い面を塗ることが出来ます。
ローラーに付ける塗料の量は塗った時にカスカスになるくらいで大丈夫です。
多く塗料が付きすぎていると垂れ跡になったり、2度塗り以降でもムラになりやすくなったりもしてしまいます。
1度塗りの時にはムラも透けも気にせずどんどん塗っていきましょう!
これくらいムラ、透けがあっても大丈夫です!
1度目から失敗したかも…と不安に思う必要はないですよ!
大体1〜2度塗りくらい塗ったところで完全に乾燥させるため少し休憩タイムを取ります。 完全に乾かないうちに塗ってしまうと乾いていないところの塗料を刷毛・ローラーがくっつけてきてしまいます。
濃くしようとしたのに塗料が取れてきて薄くなった!なんてこと結構あります…
重ね塗りをする時、細かい修正で塗料を重ねる時にはしっかりと下地を乾かしてからにして下さいね。
塗りが大体完成したのでここでマスキングを剥がしていきます。
マスキングを剥がす時は塗料が完全に乾いてしまう前に剥がして下さいね。
完全に乾いてからだと塗料がマスキングにくっついて剥がれてしまうこともあります。
マスキングを剥がす前にカッターで軽く境目に切れ込みを入れるのも綺麗に剥がせてオススメです!
マスキングを剥がすと境目など、ちょこちょこ塗れていない部分が見つかります。
しっかりマスキングをしたつもりでしたが…
こればかりは仕方がないのでここからは細い筆を使用して細かく修正していきます。
この時も修正したい部分に重ねて塗装する場合はしっかりと乾かしながら重ね塗りして下さいね。
サイドミラーの台座部分は未塗装の樹脂なので、しっかりと塗料を定着させるために非鉄バインダーαを下地に塗装しています。
修正も終わり、ついに完成です!!
手の空いたスタッフも加わり、最終的には10名前後でのにぎやかな塗装になりました。
内定者の方たちと久しぶりの塗装で緊張していたスタッフもこの出来栄えにほっと一安心
改めてタカラ塗料の刷毛塗りは初心者でも簡単に全塗装が出来ることを実感することとなりました。
今回は人数が徐々に増えていったので後半からの作業スピードはとても速く、17:00頃には塗り終わることが出来ました。
段々と日が沈むのも早くなってきているので、お1人で全塗装をお考えの方は数日かけて下準備をしてから塗装された方が良いかもしれません。
一日のタイムスケジュールはこんな感じです。
9:00〜マスキング開始
11:00〜足付け開始
12:00〜13:00 休憩時間
14:00〜塗装開始
16:00〜マスキング剥がし、細かな修正
17:00 完成!!
後日ホイールもアンティークゴールドで塗装しています。
※こちらは今回試験的に塗装しております。
経過を検証し今後の販売を検討していきたいと思います。
屋外の自然光の元で撮影されたものの方が黒が強く赤みがさりげなく見えます。
塗料は光の種類、角度によって違う表情を見せてくれます。
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