刷毛（ハケ）・ローラーで車をDIYで全塗装しよう！

塗料選びに迷ったら

 

そもそも車用塗料って？

当店でご用意している車用塗料には、水性とラッカー、2液ウレタンの3種類がございます。
ホームセンターに行くと、様々な種類の塗料が多数陳列されているので「水性やラッカー、2液ウレタンと記載のある塗料なら、どれでも車に塗ってもいいのですか？」とよくお問合せをいただきますが、車は【車専用塗料】でしか塗ることが出来ません。

塗料は、塗装後の環境や塗装したい対象物の素材などで必要とされる性能が異なります。
車用塗料以外の塗料を車に塗ると、高確率で剥がれ等様々なトラブルに繋がりますので、車をDIY全塗装する際は車用塗料を必ずご使用ください。
 

基本的に車のDIY全塗装は【水性】でOK！

■全体の9割の方が水性を使用されています


塗料を触ること自体が初めての方や、車のDIY全塗装初心者の方には基本的に水性をおすすめしています。
当店の水性塗料は、他の水性塗料と比べて車のボディによくひっつき、さらに太陽光への耐性や、耐ガソリン性が高いものを選定しているので万能です。

また、2液ウレタンやラッカーはシンナーで薄めないといけないのですが、水性塗料は水道水で薄められるのでとても手軽です。
においがほとんどないため住宅街で塗装しても気にならないですし、お子様と一緒に塗装することもできます。

水性塗料は水で落ちてしまわないかというご質問をいただくことがありますが、一度乾いてしまえば水で流れてしまうようなことはありません。建築や自動車業界でも水性塗料が主流となってきているようです。

「どうしても油性塗料が使いたい！」というわけでなければ、水性塗料をおすすめします。

水性、2液ウレタン、ラッカーそれぞれの違いを一覧表にしてまとめました。
　　　　　 　　　　　 　　　　　

	水性	２液ウレタン 油性	ラッカー 油性
ガソリン耐性	○	◎	○
太陽への光の耐性	◎	○	△
塗料の膜の硬さ	△	◎	◎
扱いやすさ	◎	△	○
臭い	◎	×	×
つや感	3分のみ	1〜2分	0〜1分
耐久年数※	4〜5年	3〜4年	1〜2年
薄めるもの	水またはバランサー	ウレタンシンナー	ラッカーシンナー
走行可能までの乾燥時間 （20℃の場合）	2〜4時間	2〜4時間	1時間

※「耐久年数」とは塗膜の性能の低下や、塗膜の劣化（チョーキング）が起こりやすくなる目安です。色持ちの年数ではありません。チョーキングが見られる場合は、塗り替えのタイミングです。
　チョーキングとは？ 詳細はこちらをご覧ください >>

色持ちの年数につきましては、屋内外の駐車など車の保管環境や塗料の色味によって色あせの条件が異なります。色があせてきたらまた気軽に塗り替えることができるのもDIYペイントならではの醍醐味です。

   

【番外編】2液ウレタンとラッカーを購入された方の理由として多いケースをご紹介します

1.仕上がりが完全な艶消しがいい方

2.ガソリンがよくかかるバイクのタンク回りを塗装される方

3.トラックの荷台などよく何かと当たるところに塗装される方

4.走り屋さん、または山でジムニーなどを乗られる方

5.お子様に車を譲渡できるまで乗ると決めた方

6.とにかく艶を出したい方
 

1.仕上がりが完全な艶消しがいい方

水性は3分艶のみ、また2液ウレタンはどうしても底艶（鈍い艶）が出てしまうため、ラッカーを選ばれます。
もし完全な艶消しが良いという方は、ラッカーをカートに入れていただき、カート内の備考欄に「全消し希望」とご記入ください。
 

2.ガソリンがよくかかるバイクのタンク回りを塗装される方

ラッカーや水性もある程度はガソリンに耐えられますが、ガソリン耐性が一番強いのは2液ウレタンです。
 

3.トラックの荷台などよく何かと当たるところに塗装される方

2液ウレタンとラッカーは塗膜が固くなりますので小傷に強いです。
ラッカーだと塗り替えるときも楽なのでお手軽です。
 

4.走り屋さん、または山でジムニーなどを乗られる方

山道を走る方は、水性の他にもラッカーを選ばれることがあります。手軽に補修塗装もできますし、小傷もつきにくいです。もちろん水性でも大丈夫です。
 

5.お子様に車を譲渡できるまで乗ると決めた方

長く乗ることを前提に乗られる方は、水性の他にラッカーを塗られることもあります。
ラッカーは、途中気が変わって2液ウレタンや水性、どちらを塗ることもできるからです。
刷毛塗全塗装というものにラッカーで慣れていただき、「水性でもいいか」「やはり2液ウレタンが」となっても対応できます。
 

6.とにかく艶を出したい方

刷毛塗全塗装をお勧めしません。