色による「透けやすさ」「透けにくさ」の違い
「サイトには2〜3回塗りで色がきまると書いてあるのに、実際塗ってみると何度塗っても元の車の色が透けてしまいます。どうしてでしょうか?」というお問い合わせをいただくことがあります。
色には透けやすい色と透けにくい色があり、一般的に明るく鮮やかな色は隠ぺい力(下地をどれだけしっかり隠すことができるか)が低いです。
ですので、例えば黒い車を赤色で塗り替える時は、「何度塗っても元の車の色が透けてしまう」ことになります。
当店のオリジナルカラーで隠ぺい力テストをした検証結果を元に解説します。
※白く塗った板に黒の水玉模様を付け、バランサーで40%希釈した各色の水性塗料を塗装して検証
透けやすい色
当店のオリジナルカラーの中では、「マットホワイト」「ドライドプラムレッド」「パンプキンスープ」が特に透けやすいです。

▲マットホワイトとドライドプラムレッドは5回重ね塗りしても下地が透けています。

▲パンプキンスープは5回目でやっと下地が隠ぺいできました。
やはり明るく鮮やかな色は隠ぺい力が低いということがわかります。
ただ、そのような色がすべて隠ぺい力が低いかというとそうではなく、明るい色でも透けにくいものがあります。
下の画像はオリジナルカラーの「ホワイトクレバス」です。わずかに青みのあるホワイトが特長です。

白系の色なのでマットホワイトのようにかなり透けるのではないかと思いきや、3回塗りでほぼ隠ぺいできています。
マットホワイトはいわゆる「濁りのない純正の白」なのに対して、ホワイトクレバスは色の要素に青や黒が含まれているため、同じ白系の色でもこのような違いが生じます。
透けやすい色は塗る回数が多くはなりますが、何度も重ね塗りすれば必ず色ムラはなくなりますのでご安心ください。
透けにくい色
下の画像は、左から「世田谷ベースカラー」「キャトルネイビー」「ダークフレンチグレー」です。

▲2度塗りでほぼ下地が透けず隠ぺいできています。
他にもレインブーツネイビーやダスキーグレー、KURAYAオールドブルーシーなども隠ぺい力が高いです。

▲左から「ビスケット」「オリーブドラブ」「ローデシアブラウン」です。3度塗りでほぼ色がきまっています。
このような隠ぺい力が高い色で塗装すると、早く色がきまり当然塗装時間も短くすみます。
2回塗りできまる色リスト
2回塗りできまる、特に隠ぺい力の高い色は以下の7色です。
・
世田谷ベースカラー
・
キャトルネイビー
・
ダークフレンチグレー
・
ダスキーグレー
・
レインブーツネイビー
・
KURAYAオールドブルーシー
・
マットブラック
透けやすい、透けにくいに関わらずご自身の好きな色で塗装するのが一番ですが、色選びで悩んだ時は「隠ぺい力」も参考になさってください。
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