塗装面をきれいに仕上げることができる水性塗料の遅乾剤
暑い時期の塗装にも最適です
早く乾燥させようと水で薄めすぎると、ムラができたり塗料がボディにうまくのらなかったりします。
また、暑い時期の塗装は、乾燥が早すぎるために刷毛やローラーの跡が残ったり、塗装面がゆず肌(ボコボコしてしまう現象)になってしまうことがあります。
こちらのバランサーをうすめ液として使うと、塗料がゆっくりと乾燥するため、塗装面が滑らかになり、塗装の失敗を減らすことができます。
Balancer 〜バランサー〜
特徴 |
水性塗料の希釈液(うすめ液)として使っていただけます。
最大40%まで薄めることができ、水で薄めた時と比べて乾燥が遅くなります。
夏場の暑い時期での塗装で、乾燥が早すぎて刷毛・ローラーの跡が残ってしまったり、垂れた塗料の跡が残ってしまう場合にこちらのバランサーをうすめ液として使用していただくと、乾燥が遅くなり跡が残るのを防ぐ効果が期待できます。
また、吹付塗装では水で薄めすぎると表面張力で弾いてしまい、ボディーに塗料がうまくのらない事がありましたが、塗料を水で薄めるよりバランサーで薄めた方が塗料の粘度が下がりすぎないため、ボディーへの塗料のりが良くなります。
分散性が良く、水で薄めた時に比べてムラが出にくいです。
無色透明です。 ※バランサーを使った場合2日ぐらいは雨に当てないようにしてください。 |
使用方法 |
水の代わりにうすめ液として使います。刷毛塗り、吹付の場合問わず、うすめ率最大40%まで薄めることが可能です。
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使用量の目安 |
1.7L:水性塗料3〜4kg以上 1L :水性塗料2〜3kg 0.5L :水性塗料1kg
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比較実験
塗料をバランサー、水、それぞれ同じうすめ率(40%)で薄めて塗装面を比較しました。
※車のボディーに見立てた板に、40℃の室温の中塗装しています。
「バランサーなし」のほうがすこし塗料を弾いています。
「バランサーあり」のほうが3回でほぼ塗り終わったのに対して、「バランサーなし」はまだまだ透けています。
「バランサーあり」の面は滑らかに仕上がりました。対して「バランサーなし」の面はまだ少しムラが残っています。
今回の塗装では指触乾燥時間(触れたときに塗料が手につかないようになる時間)がバランサーを使った方が1.5倍になりました。
また、塗料ののりが良くなり乾燥時間は遅くなったのにも関わらず、塗装時間の短縮にもつながりました。バランサーをつかうことにより、塗装面をムラなく均一に仕上げることができます。
当店で社内研修などで車を塗装する際は、暑い時期・寒い時期関わらず、常にバランサーを使用しています。
真夏のローラー塗装時にゆず肌になる条件と対処法はこちらをご覧ください