車の刷毛塗全塗装は「冬は塗装に向かないのか?」というお声をよくいただきますが、しっかりとポイントを押さえれば塗装いただけます。
ただ寒さによる乾燥の遅さなどからいろいろな問題が起こる可能性があります。
地域にもよりますが、12月〜2月くらいに塗装される方は以下の内容に十分に注意してください。
乾燥が遅いので塗料を厚付けすると特にタレやすくなります。
塗料が冷えていると粘度が上がって塗りにくくなります。その場合は塗料の種類によってシンナーや水を足してください。
塗料は気温20℃くらいで塗装しやすいように設計されています。寒い時期は乾燥が遅い場合があるので、通常の倍以上しっかりと乾燥時間をとってください。
北海道の外壁塗装屋さんは冬場は水性塗料を使わないそうです。日中の気温が5℃を下回る寒冷地では、水性塗料での塗装は避けたほうが無難です。大阪などの比較的に温暖な地域では、ほとんどの場合は雨などに気をつければ問題なく塗装できます。
まず、水性塗料は凍ると使い物にならなくなります。 ゼリー状になり液体状に戻らず、廃棄するよりほかなくなってしまいます。氷点下になるような場所では保管しないでください。
こちらは真冬のガレージで保管した水性塗料の例です。
スポンジ状に凍ってしまいました。温めても元の状態には戻りません。
5℃以上の気温で塗装してください。また、乾燥中も氷点下になったり、車体が夜露や雨に当たる環境では塗装が剥がれる可能性があります。 寒冷地や山間部などで塗装する場合は、一晩は屋内に車を停めておくなど対策をお願いします。
冬季の夜間の塗装は乾燥中に結露が起こることにより、塗膜の不具合の原因になることがあります。結露するような環境での塗装は避けてください。
乾燥中の結露や降雨によって、剥がれやフクレ、ヒビなど塗膜に以下のような不具合が出る場合があります。
もともと乾燥が早い塗料なので冬場でも塗装しやすいです。ただし気温0℃以下での塗装は避けてください。
当店から商品を出荷する際、その季節に合ったシンナーをお送りしているので、冬に塗料をご購入されてすぐに塗装される場合は問題ありません。
ただ夏場にご購入されたシンナーで冬に塗装すると、乾燥が遅すぎて何日も塗装が乾かない場合があります。季節に合ったシンナーの使用をお願いします。
冬季の夜間の塗装では乾燥中に結露が起こることにより、塗膜の不具合(白ボケ、硬化不良など)の原因になることがあります。結露するような環境での塗装は避けてください。
もともと乾燥が早い塗料なので冬場でも塗装しやすいです。ただし気温0℃以下での塗装は避けてください。
リターダー(乾燥遅延剤)や暖かい季節用のシンナーが混ざっていると著しく乾燥が遅くなります。
必ずシンナーの入っていない塗料に季節に合ったシンナーを混ぜて使用してください。
冬季の夜間の塗装では乾燥中に結露が起こることにより、塗膜の不具合(白ボケなど)の原因になることがあります。結露するような環境での塗装は避けてください。