刷毛（ハケ）・ローラーで車をDIYで全塗装しよう！

こちらは2022年10月3日に行われた内定式にて塗装した事例です。

刷毛塗り全塗装未経験の方も含めた内定者4名と、昨年の内定式で全塗装を行った新卒スタッフがレクチャーしながら塗装を行いました。
塗っていく車はタカラ塗料スタッフのご家族のご友人の車。
今回使用した塗料の種類は水性塗料で、オリジナルカラー ドライドプラムレッドとマットブラックです。

マスキング、足付けは刷毛塗全塗装を何度か経験したことあるスタッフで仕上げました。
下処理の作業は全塗装の出来栄えに直結する重要な作業なので、慎重に行いました。

マスキングが終わったら#600の耐水ペーパーで足付け。車体全体が白く曇る程度を目安に紙やすりをかけました。
足付けの詳細はこちらをご参考下さい。

午前中内定者の4人が座学を受けている間、丁寧にマスキングと足付けまでの手順を済ませました。

全体に足付けが出来たら、ワックスオフを使って脱脂。
塗装する面に油分や足付けで出た粉分が付着していると、塗料が剥がれてしまう場合があるため、丁寧に拭き取るイメージで車体全体を拭いていきましょう。
脱脂の詳細はこちらをご参考下さい。

しっかりと脱脂が出来たらいよいよ塗装していきます！
今回は、メインのカラーであるドライドプラムレッドを塗る前に、今回は先にグレーを塗装します。
実は、ドライドプラムレッドのような鮮やかな色は車の元の色が透けやすく、何も対策をせずに塗装してしまうと塗り重ねる回数が多くなってしまう可能性があるんです。
下地を塗れば、透けやすい鮮やかなカラーでも色が早くキマりやすくなります。

ミラーやバンパーなどの樹脂部分も塗装したい場合、下地として非鉄バインダーαを塗ります。
非鉄バインダーαを乾かしている間に、水性塗料の準備。
水性塗料は水でも希釈が可能ですが、今回は30度を超える残暑に加え、初心者の方が多かった為仕上がりに影響が出にくいバランサーを使って35%程度の割合で希釈しました。

今回はツートンカラーの塗り分けを行いました。メインとなるカラーがドライドプラムレッド、ボンネットとホイールはマットブラックを使って色分けしました。
ボディーの塗装は広い面をローラーで塗装し、凹凸がある部分は刷毛、カーブや細かいパーツはミニローラーで塗装しました。
塗る場所によって使う道具を使い分けることがより綺麗に仕上げるコツとなります！
一度塗り目はカスカスに、都度乾かしながら、色がキマってムラが目立たなくなるまで塗ります。
特に鮮やかなカラーは、室内で塗装していたらムラが目立たなかったのに、屋外に出したらムラが目立つといったことが起こりやすい為、都度全体のムラを良く確認しながら作業しましょう。

マスキングは塗料が完全に乾ききる前の半乾きの状態で、ゆっくり剥がしてください。
剥がしにくいところはカッターで切り込みを入れてあげると剥がれやすくなります。
剥がした後、塗り残し部分は小さな筆で修正をしましょう。

トップの写真は屋外での撮影、本文11、12枚目の写真は屋内（蛍光灯）での撮影になります。

今回使用したのは水性の塗料。
水性の塗料はにおいも少なく、初心者の方やお子様と一緒でも扱いやすいので手軽に全塗装にチャレンジできます。
刷毛塗り用の塗料はどの種類も艶消しの仕上がりとなります。
艶消し塗料は塗装が初めての方でも刷毛やローラー跡が目立ちにくいのが最大の特徴。
車のイメージを変えたい、長年の愛車の汚れが目立ってきた、塗装剥げが気になってきた、という方はぜひ全塗装挑戦してみて下さい♪

ツートンで塗り分けの事例です。
このページではドライドプラムレッドをご購入いただけます。

マットブラックはこちらからどうぞ
詳しい車の塗装方法はこちらをご覧ください。

当店の内定式では毎年車を全塗装しています。
2023年度の内定式のレポートはこちら
2022年度の内定式のレポートはこちら
2021年度の内定式のレポートはこちら
2020年度の内定式のレポートはこちら

こちらは水性を塗られました。
（2022.10）