
「吹き付けたほうがきれいに仕上がる?」
よくいただくご質問に、
・刷毛塗り全塗装の塗料を吹き付けで使うことはできますか?
・吹き付けたほうがきれいに仕上がりますか?
というものがあります。
結論からお伝えすると、刷毛目やローラーの跡が残らない分、見た目は吹き付けのほうがきれいに仕上がります。
以前はコンプレッサーなどの機材に数十万円かかることもありましたが、現在はAmazonなどで手ごろな価格で一式そろえられるようになり、ご自身で試してみたいとお考えの方も増えています。
ただし、水性塗料での吹き付け塗装はおすすめしておりません。
実際にお客様から、塗料が粉状になってしまった、塗装後に膨れが起きてしまったといったトラブルのご報告をいただいております。
また、吹き付け塗装には、刷毛やローラーで塗る場合とは異なる注意点がいくつかございます。
仕上がりやトラブルに大きく関わる内容ですので、作業を始める前に以下のポイントを必ずご確認いただき、吹き付け塗装を行う場合は、お客様ご自身の責任において作業いただきますようお願いいたします。
暑い時期に乾燥の早いシンナーを使うと、スプレーガンから出た塗料がボディに届く前に乾いてしまい、表面が粉っぽくなることがあります。
また、2液ウレタンの場合は、糸状の塗料が噴き出てしまいます。
このような場合は、乾燥の遅いシンナーを使用したり、塗料を多めに希釈したりと、細やかなセッティングが必要です。
※寒い時期に乾燥の遅いシンナーを使うと、塗料がなかなか乾かず、タレなどの原因となってしまいます。
スプレーガンでの吹き付け塗装は、刷毛やローラーに比べて一度に付く塗料の量が少なく、薄塗りになりやすい特徴があります。
2〜3回で色が乗って見えても、そこでやめずに、4〜5回程度しっかり重ね塗りを行って塗膜の厚みを確保してください。
塗膜が薄いままだと、雨や結露などの水分の影響によって、塗装面に水膨れが生じる場合がございます。
刷毛やローラーで塗る場合は、塗料があまり飛散しないため、窓ガラスのキワだけマスキングすれば十分ですが、吹き付け塗装では塗料が広範囲に飛散するため、窓ガラス全体をマスキングする必要があります。
さらに、グリル内のラジエーターやタイヤなど、細かい部分までしっかりとマスキングしなければなりません。
また、刷毛やローラーで塗る場合は、マスキングが思ったよりもしっかり出来ておらず、塗装する部分にマスキングテープがはみ出していても後から修正できるのですが、吹き付けの場合はそれをすると修正部分が目立ってしまいやすいです。
そのため、吹き付け塗装ではしっかり丁寧にマスキングを行うことが大切です。
少しでも風がある場所で塗装すると、風で塗料が意図しない方向に飛んでいってしまい、車体に塗料がしっかりつきません。
また、刷毛やローラー塗装の場合は表面に多少の凹凸があるためホコリが目立ちにくいのですが、吹き付け塗装では表面が均一に仕上がる分、わずかなホコリの付着でも目立ちやすくなります。
住宅地で吹き付け塗装を行う場合、霧状に広がった塗料が周囲に飛ばないよう十分に気を付ける必要があります。
諸説ありますが、霧状になった塗料は2km先まで飛ぶとも言われています。
近隣の方の洗濯物や車に付着してしまうと、弁償トラブルに発展する可能性もありますので、十分にご注意ください。



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