刷毛（ハケ）・ローラーで車をDIYで全塗装しよう！

会場にてイベントの主催であるVRARVA（ブラーバ）のコンプリートカー「VRARVA IO（イオ）」を刷毛塗り全塗装しました。

イベント当日は雨で屋根の下での作業となりましたが、多くのお客様に刷毛塗り全塗装を体験をしていただくことができました。

まずはマスキング（養生）を行います。
マスキングは塗装作業の要といっても過言ではありません。丁寧に行うことで塗り分けがきれいにまっすぐ仕上がります。
今回は塗り分けがとても複雑だったので、マスキングに2時間ほどかかりました。

次は足付け・脱脂の作業を行います。
塗装する「VRARVA IO」がラッピングシートが貼られた車ということで、塗料をよく密着させるためにしっかりと足付け（やすり掛け）をします。
足付けの説明をすると「車に傷をつけるの？！」と躊躇されるお客様もいらっしゃいましたが、
足付けは塗料の密着をよくする重要な工程なのでしっかり傷をつけていきます。
ワックスオフで脱脂を行い、いよいよ塗料の準備です。


今回は会場で塗料を混ぜ合わせながら、イオにピッタリの色を作っていくという調色実演も行いました。
色見本の板を車にあててみたり、ペインタブルテープを車体に貼ってその上に直接迷っている2色を塗ってみたりして、
「どっちの色の方がVRARVAっぽい？」「もうちょっと黒っぽい方がいい？」等お客様と一緒に色を決めていきました。

そして決定した色で塗装していきます。
塗装を始めた途端、それまで見学していた子どもたちが「塗りたい！」と大勢集まってきました。
小さなお子様からその親御さん、ご年配の方まで老若男女問わず多くのお客様に塗装体験をしていただきました。

細かいドア面等は刷毛で、ボンネット等の大きい面はローラーを使って塗っていきました。

今回は塗料を薄めるのに水ではなくバランサーを使用しました。
バランサーを使用することで塗装表面がより滑らかに仕上がります。

雨の湿気で乾燥に時間がかかりましたが、2〜3回塗りで塗装表面がきれいに仕上がりました。

塗装が完了したらマスキングをはがします。
丁寧にマスキングをしたおかげでほとんどタッチアップをする部分がありませんでした。
マスキングの重要性を改めて再確認できました。

完成したころには雨も上がり、青空が見えてきたので屋根の外に出して展示しました。
外に出したことでより多くのお客様にご覧いただくことができました。
お客様から「スイカみたいな色」というご意見をいただき、
ドアの内側が赤色、ボディは緑と黒のツートンなのでスイカがピッタリじゃないかとなり、今回作成した緑色は「Watermelon rind」”スイカの皮”という色に決定しました。

塗装経験のない人ばかりで塗装を行いましたが、塗装表面に刷毛目が目立つこともなくきれいに仕上げることができました。
通りがかりのお客様にも「刷毛とローラーで塗ったとは思えないほどきれい！」とおっしゃっていただけました。
全行程体験してくださっていたお客様からは、すごい達成感を味わえたと満足したご様子で完成したお車の写真を撮られていました。

主催のVRARVAの方からも、終了した後「楽しかった！」「次は紫色にも挑戦してみたい」といっていただけて、刷毛塗り全塗装の魅力が伝えられたと実感しています。

刷毛塗り全塗装、大変お疲れ様でした！
グリーンとブラックのツートンが、ブラーバイオにとても合っていて、かっこいい1台となりましたね！
お子様から大人の方まで大勢で塗装されているにもかかわらず、ムラが全くわからない非常に綺麗な仕上がりです。
「次は紫色にも挑戦してみたい」とのことで、塗装を楽しんでいただけたご様子嬉しく思います。
また塗り替えを楽しまれた際には、素敵な塗装事例の投稿をお待ちしております♪

こちらは水性を塗られました。

(2024.06)