この硬化剤は、各色の「2液ウレタン」の硬化剤となります。
主剤と硬化剤との比率は4:1です。
2液ウレタンの硬化剤の役割
2液ウレタンの主剤は硬化剤を入れなくても乾いて艶も出ますが、本来の2液ウレタンの性能は発揮されていません。
塗料は通常塗膜中のシンナーが蒸発して乾き、空気中の酸素と酸化して硬化していきますが、硬化剤を入れた2液ウレタンはさらに塗膜中で化学変化が起こって強固に固まり、耐水性・耐油性・耐薬品性・耐候性が発揮されます。
ですので2液ウレタンは硬化剤を入れないと、本来の性能が100%発揮されません。
※注意
この硬化剤を1液ウレタンやその他塗料に入れることはできません!
2液ウレタンの硬化剤の取り扱い上の注意
2液ウレタンの硬化剤は空気中の水分と反応して固まってしまいます。
開封後はただちに密封し、乾燥した冷暗所にて保管してください。
またラッカーシンナーなどのアルコール類が含まれるシンナーは、アルコールに含まれる水分と硬化剤が先に反応してしまい主剤との反応が阻害されますので、絶対にラッカーシンナーは使用しないで下さい。
(ガンや刷毛の洗浄のみなら使用可)
硬化剤を入れた塗料の取り扱いについて
2液ウレタンの主剤に硬化剤を混ぜると直ちに反応がはじまります。
その塗料の使用可能時間は20℃で8時間です。気温により使用可能時間は左右され、真夏は早く、真冬は長くなります。
硬化剤を入れる場合は必ず使う分だけ主剤をとり、分量通り入れてください。
主剤を入れた缶の中に少しでも硬化剤が混入すると、密封していても長い時間をかけて硬化してしまいます。
ですので、使い終わって余った塗料も缶には戻さないでください。