Border-bottomの例
錆がある車の下塗りに
錆に直接塗れる錆転換剤
錆の上からそのまま塗装すると、錆が浮いてきたり錆がさらに広がってしまう可能性があります。
そのため、基本的には錆をしっかりと除去してからでないと塗装できません。
ただし、錆を完全に落とすのが難しい場合は、錆の上から「ラストブロック」を下塗りし、その上に車用塗料を塗装すれば大丈夫です。
ラストブロックは、錆の進行を抑える「錆転換剤」です。また、錆止めとしての効果もあります。
錆を完全に除去するよりも手軽に塗装を仕上げることができます。
ラストブロックの検証をしました
実際に錆だらけの古いベンツにラストブロックを塗って、どのくらいの効果があるのか検証しました。
▼塗装前
▼塗装後

左側:少し研磨して地金を出してから塗装
右側:何もせずに塗装
2カ月後、どのような状態になっているか見てみると、
地金を出してから塗装した方は錆が出ていました。
研磨してツルツルになっている箇所では、刷毛の筋によって塗料の付き具合にムラが出やすく、塗膜が薄くなったところから錆が発生しています。
一方、研磨など何もせずにそのまま塗った部分は、錆に塗料が引っかかって厚塗りの状態になるため、まったく錆が出ていません。
ラストブロックの高い防錆効果がしっかりと発揮されていました。
ラストブロックの特長
1.錆の上から直接塗れる
錆落とし作業(ケレン)は、通常1〜2日をかけて行う専門業者による重要な下地処理です。
電動工具を使用する場合は、騒音や粉じんが発生するため、近隣への配慮も必要になります。
さらに、作業には時間もコストもかかるのが一般的です。
しかし、「ラストブロック」を使えば、錆を完全に除去する必要がありません。
旧車のシャーシに見られるような頑固な錆も、ラストブロックでしっかり抑えてから全塗装すれば、後から錆が浮いてくる心配はありません。
簡単な下準備だけで塗装ができるため、一般の方でも扱いやすく、作業の手間を大幅に軽減できます。
2.上塗りの塗料を選ばない
当店で取り扱っている水性塗料・ラッカー・2液ウレタンのいずれも、ラストブロックの上から塗装可能です。
乾燥も早く、朝に塗布すれば、夕方には上塗りができるほどのスピード感です。
3.扱いやすい1液性の水性塗料
他社製の2液型塗料は、専用のシンナーや添加剤が必要で、作業の手間がかかります。
また、「混合後○時間以内に使い切る必要がある」などの時間制限があるうえ、混ぜ方が不十分だと硬化ムラが生じることもあり、一般の方には扱いが難しいケースもあります。
その点、ラストブロックは1液型なので、そういった複雑な工程は不要です。
フタを開けて中身を混ぜるだけで、すぐに塗装が始められます。
さらに水性タイプなので、塗りにくいと感じた場合は水道水で簡単に希釈できるのも大きなメリットです。
4.錆以外の面にも優れた密着性
錆の上だけでなく、旧塗膜や錆びていない金属部分にも塗装可能です。
そのため、錆びていない部分にはみ出しても問題ありません。
さらに、亜鉛メッキ面への密着性にも優れており、幅広い素材に対応できます。
ラストブロックの塗装方法
1.旧塗膜や浮き錆を落とします
まず塗装したい面の簡単に落ちる旧塗膜や浮き錆を落とします。
なかなか落ちないよくひっついている旧塗膜や浮錆はそのままで問題ありません。
その他、ほこりや粉のように触ってすぐにボロボロ落ちる錆や油分は取り除いておきます。
またツルツルとした面に塗るとかすれる場合があるので、粗めのサンドペーパー(#150番程度)で目荒らしをしてください。
2.ラストブロックをよくかき混ぜます
見た目がグレーになるまでよくかき混ぜてください。
その後、使用する分だけ他の容器に移します。
3.錆部分にラストブロックを塗装します
原液のまま塗ってみて、塗りにくければ最大5%の水で薄めます。
ラストブロックは基本的に2回塗りをします。
1回目の塗装後、3時間以上経過して乾燥しているのを確認してから、2回目を塗ります。
また、錆の凹凸が深い場合は中まで塗料が浸透しにくいので、倍量の水で薄め、刷毛やローラーで奥まですり込むように塗ります。
乾燥後、通常のうすめ率でラストブロックを2回塗り重ねます。
茶ジミが出た場合
乾燥後、茶色いシミが現れた場合は塗料の膜が薄く反応が弱いので、シミが出なくなるまで塗り重ねてください。
樹脂のタイプ
水性塗料
塗料の色
シルバー
薄め方
薄めずそのまま使用できます。
塗りづらい場合は最大5%の水で薄めてください。
水で薄めすぎると効果が著しく低下するのでご注意ください。
乾燥時間
指触乾燥時間(触って指につかなくなるまでの時間):35分(5℃)/20分(23℃)
重ね塗りまでに必要な乾燥時間
2度塗り:3時間後
上塗り水性塗料:6時間以上
上塗り油性塗料:8時間以上
使用量の目安
250g:0.5〜0.75平米
1kg:2〜3平米
2kg:4〜6平米
3kg:6〜9平米
4kg:8〜12平米
※2回塗りできる容量です。
※錆面は凹凸が激しいため、上記以上に必要な場合があります。
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