塗装をきれいに仕上げるコツは、薄めに何度も塗ることです。薄く、かすれるくらいに塗装するために塗料を薄める必要があります。
ただ出荷段階から塗料を薄めてしまうと、保存性が悪くなったり、季節や環境によっては大変塗りにくくなったりします。
ですのでご面倒ですが、お客様ご自身で塗料を薄めていただく必要があります。
塗料の薄め方は、塗料の種類や塗り方、気温や湿度によって変わってきます。
基本的には使う分だけ薄めます。
下記の適正量で薄めていただき、塗りにくければさらに薄めて塗ってください。
水道水で薄めます。
刷毛塗りの場合:5%
例)塗料1kgに対して0.05L(50cc)の水
吹付けの場合:15%
水性塗料専用うすめ液「バランサー」を使用すると塗装面がよりきれいに仕上がります。
水での薄めすぎによるムラを防いだり、乾燥を遅くすることで塗り跡を防ぐ効果があります。
当店では、乾燥が早くなる夏だけでなく、年中を通してこのバランサーを使用し塗装しています。
バランサーは最大40%まで添加することができます。
水性塗料のうすめ方のコツを動画にまとめました。
ウレタンシンナーで薄めます。
刷毛塗りの場合:20〜25%
例)塗料1kgに対して0.2〜0.25Lのシンナー
吹付けの場合:45〜50%
ウレタンシンナーをお持ちでない場合は、「2液ウレタンセット シンナー付」を購入いただけますと、必要量のウレタンシンナーがセットになっております。
季節によってその季節用のシンナーをお出ししておりますが、補修のときなど乾燥が早すぎて塗りにくい場合はウレタンリターダーシンナーを使用していただくと、乾燥時間を調整できます。
2液ウレタンのうすめ方のコツを動画にまとめました。
ラッカーシンナーで薄めます。
刷毛塗りの場合:80〜100%
例)塗料1kgに対して0.8〜1Lのシンナー
吹付けの場合:100〜120%
ラッカーシンナーをお持ちでない場合は、「ラッカー シンナー付」を購入いただきますと、必要量のラッカーシンナーがセットになっております。
また湿度の高い時や暑いときには乾燥を遅くするラッカーリターダーシンナーを使用しないと白くぼけやすく、また刷毛で塗りにくいです。
上記のシンナーに混ぜたものに対して、5%ほどリターダーシンナーを入れます。
例)塗料1kgに対して1Lのシンナーを入れたもの(約1L)に対して0.1Lほどリターダーを入れる