天井やボンネットのクリアがはがれてきている場合の刷毛塗り全塗装について
10年以上経った車によく見られる現象で、純正塗装のボンネットや天井のクリアが剥がれて無残な状態になっていることがあります。
その場合の刷毛塗り全塗装はどうしたらいいのか?について書かせていただきます。
なぜクリアはげが起こるのか?
基本的にはクリアは樹脂が100%の塗料の膜で、太陽光線には強い塗料になります。
しかしクリアの下の色がついている層は色の種類により太陽光線に弱い場合があります。特に濃色、その中でも赤い色が太陽光線に弱く、分解して粉化してしまいます。
ガードレールを触ったときに手が真っ白になりますよね?あの状態です。
専門用語で「チョーキング」と言います。チョーキングしていると塗料としては寿命です。
その層が粉化すると引っ付く力が少なくなり、クリアが剥がれてしまいます。
指で触って段差がなくなるまで削る
まずは簡単に剥がれるところがあれば剥がします。
クリアが簡単に剥がれてしまう状態でそのまま塗ると、砂漠の上に家を建てるようなもので、新しい塗料ごと剥がれてしまう原因になります。
ペリペリと簡単に剥がれるようであれば剥がしてしまってください。
テープを貼って剥がす方法もあります。
剥がれるだけ剥がした後、パリっと割れたような状態で塗ってしまうと、塗った後でもその段差の部分が目立ってしまいます。
ですので400番ぐらいのサンドペーパーで段差がなくなるまでなだらかになるように削ります。
目安としては指で触った時に段の感じがなくなるぐらいがベストです。
その際、地金が出るまで削らないようにしてください。
地金が出た場合は下塗りから塗らないといけなくなります。
段差がなくなったらホコリを落とし、通常通り刷毛塗り全塗装していただいて大丈夫です。
クリア剥げの対処法を解説したYoutube動画はこちら
「実際に挑戦しました!」クリアはげでボロボロになってしまったミニの塗装レポート(動画つき)はこちら >>
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