刷毛とローラーでの全塗装の際の
サーフェーサー(プラサフ)について
車の塗装では「下塗りには必ずサーフェーサーを使うべき」というイメージをお持ちの方も多いようですが、刷毛やローラーでの全塗装においては必ずしも必要ではありません。
お電話やメールでのお問い合わせも多く、迷われる方が多いため、本ページで詳しくご説明いたします。
■ サーフェーサーとはどういう塗料?
まずサーフェーサーとはどのような塗料かというと、樹脂に多くの粉(体質顔料)を混ぜたものです。
サーフェーサーに含まれる体質顔料は、主にタルクと呼ばれる石の粉です。
この粉は、乾燥後に研磨しやすくするため、また下地を隠す(隠蔽する)ために配合されています。
■ プライマーとしての効果は?
プラサフとは「プライマーサーフェーサー」の略ですが、プライマーの効果はやや低いです。
よく「プラサフを塗らないと剥がれる」と言われますが、実際には剥がれる際、プラサフごと下地から剥がれているケースが多く見られます。
つまり、プラサフと上塗り塗料の密着は良好でも、下地との密着はそこまで強くありません。
また「プラサフを塗れば錆を防げる」と言われることもありますが、プラサフには錆を止める力はありません。
プラサフを塗って塗膜が厚くなり、その分、水分の侵入を抑える効果は期待できますが、錆そのものを止めるものではないのです。
なお、建築・工業・重防食といった分野においても、サーフェーサー(プラサフ)を錆止めとして使用することは一般的ではありません。
あくまで、研磨性と隠蔽性に優れた下地調整用の塗料です。
■ よくあるシーンごとの解説
1、純正塗装の上から塗る場合
純正塗膜は焼き付け塗装による非常に硬い塗膜です。
そのため、他の塗料が密着しにくい性質がありますが、サンドペーパーで足付けを行うことで表面に細かな凹凸ができ、物理的に表面積が増えるため、塗料がしっかり密着するようになります。
そのため、密着性という点においては、必ずしも下地塗料は必要ありません。
2、パテ跡や金属部分の露出がある場合
吹付け塗装の場合は、塗膜が薄くなりやすいため、パテがシンナー分を吸い込み、その部分だけムラが出ることがあります。
一方、刷毛やローラーによる全塗装では、塗料をしっかり塗り付けるため、塗膜が厚くなり、こうしたムラがそこまで気になりません。
また、ピンホール(小さな穴)についても同様で、ローラー塗装であれば穴が埋まりやすいです。
3、古い塗料のクリアの膜がはがれている、またはところどころはがれて下地が出ている場合
はがれが起きている部分とそうでない部分の段差は、塗装前に段がなだらかになるまで研磨すれば問題ありません。
プラサフは基本的に吹付け塗装の場合に、細かい穴も凹凸も許されない、きれいな塗装面を目指すときに使うものです。
一方、刷毛やローラーによる全塗装では、刷毛跡やローラーパターンによって全体に細かな凹凸ができるため、下地の凹凸は気にならなくなります。
またつや消しの塗料なので、多少の凹凸があっても目立ちにくいのが特徴です。
■ 刷毛塗り全塗装でプラサフが必要な場合
1、パテに細かい「す」(ピンホール)があまりにも多い場合
2、下地の色が黒などの濃い色で、上塗りに黄色や赤など透けやすい色を塗る場合
以上が主なポイントになります。
プラサフは必須ではありませんので、用途に応じてご判断ください。
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