「何回塗っても元の車の色が透けてしまう!」対策と対処法は?
タカラ塗料の車用塗料で全塗装をしてくださる方が増え、事例も沢山お寄せいただいています。
その中で、時には失敗してしまったというご感想を目にします。
「塗装事例では2〜3回塗りで色がきまると書いてあったのに、実際塗ってみると何度塗っても元の車の色が透けてしまう...!」というお声をいただきました。
こちらの方は鮮やかなグリーンの車に、 淡いベージュ系の「ミルクティーベージュ」を塗装されたようです。
当店では、2〜3回薄く重ね塗りするという塗装方法を推奨していますが、塗る色や下地の色によってその状況は異なります。
このページでは、実際の失敗体験の原因をご説明しながら、未然に防ぐ方法と対処法をご紹介していきます。
考えられる原因
■ 元の車の色と、塗りたい色の色合いがかなり違う
元の車の色と、これから塗ろうとしている塗料の色合いが似ているものであれば、2〜3回塗りで色ムラが無くなることが多いです。
例:元の色が白の車→ベージュ系の塗料で塗る、元の色が黒の車→ダークグリーン系の塗料で塗る 等
ですが「元の車の色がブラックで、塗りたい色が淡い色」のように、元の車の色が濃い場合は
2〜3回塗っても元の色が少し透ける可能性があります。
■ 塗りたい色が鮮やかな色である
当店の車用塗料のカラーラインナップの中でも、ホワイト系、レッド系、オレンジ系、イエロー系等、鮮やかな色味のものに関しては、特に下地の色が透けやすいです。
下の画像は、当店提案色の「ドライドプラムレッド」「マットホワイト」「パンプキンスープ」の隠ぺい力(下地をどれだけしっかり隠すことができるか)をテストしたものです。
※バランサーで40%希釈して塗装

ドライドプラムレッドとマットホワイトは5回重ね塗りしても下地が透けています。
パンプキンスープは5回重ね塗りしてやっと下地が透けなくなりました。
明るく鮮やかな色は隠ぺい力が低いということがわかります。
回数が多くはなりますが、何度も重ね塗りすれば必ず色ムラはなくなりますのでご安心ください。
未然に防ぐための対策と失敗してしまった時の対処法
■ 焦らず3回以上塗り重ねる
2〜3回塗装し終えた状態でまだムラが残っていても、塗り重ねていけば次第にムラが目立たなくなっていきます。
焦って塗料を薄めず原液で塗ったり、分厚く塗ったりしてしまうと凸凹の原因になってしまいますので、ご自身が納得するまで、
うすめ率は保ったままカスカスに塗り重ねていってみてください。
■ 特に鮮やかな色を塗る場合、下地透け防止のため先にグレーを塗るという方法も
基本的には、ムラが無くなるまで塗り重ねていく方法がコスト的にもベターではありますが、特にレッド系やイエロー系等、鮮やかな色を塗る時は、下地透け防止として先に「グレー」を2度塗り程度するという手もあります。
元の車の色の上から直接鮮やかな色を塗る場合、最低でも4〜5回以上は重ね塗りすることになりますが、下地としてグレーを塗れば、通常より色が早くきまりやすくなります。
塗る色は一つ増えますが、ムラが残りにくく仕上がりが綺麗になるのでおすすめです。
車用塗料で説明!色によって違う「透けにくい色」「透けやすい色」を解説したYouTube動画はこちら
対策と対処法を理解して車の全塗装を楽しんでください
工程をいくつか踏んで完成させていく車の刷毛塗全塗装。初めての方はやはり不安になるかもしれませんが、 しっかりポイントを抑えれば大丈夫です。
多数の塗装事例を掲載しています。
車種名・メーカー名から絞って検索もできますので、是非一度参考にして、お好みの色で全塗装を楽しんで下さい。
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