内定式での刷毛塗り全塗装2021!


2021.10.01 タカラ塗料内定式2021

今回は車の全塗装をすることは初めての内定者2名とタカラ塗料スタッフで全塗装を行いました。
車の全塗装はしてみたいけれど、全くの初心者だし本当にうまく塗れるのか不安、仕上がりにムラが出来て後悔しないだろうか...などなかなか一歩踏み出すことが出来ない方は沢山いらっしゃると思います。
そこで今回は、車の全塗装初心者が先輩の車を塗装し、完成までの様子をレポートで伝えていこうと思います。
こちらのレポートを読んで「私も塗装してみたい!」と思って頂けたら嬉しいです。
内定式のブログはこちらからご覧頂けます。


今回塗装していく車はダイハツ「ムーヴ」です。
街中でもよく見かける、ファミリー層にも人気の車種です。

塗装前

前年度は代表大野の通勤車を塗装しましたが、今年は家庭を持つ先輩社員が普段から使っている車がモデルになりました。「普段から愛用している車が生まれ変わるようで楽しみ!!」とワクワクしていました。


マスキング

まずはマスキングを行っていきます。

マスキング

午前中は座学を受けていた内定者に代わり、スタッフ2名でマスキング作業を行いました。
そのうち1名は、去年弊社代表の車を全塗装した入社1年目の社員です。
今年は内定者に塗装のやり方を教える立場に回っています。

マスキング2

車の塗装工程の中で、意外とこの作業が一番大変なんです。
この作業を適当にしてしまうと、テープの間から塗料が入り込んでしまい、塗料が付いてほしくないところにまでついてしまいます。

マスキング3

ナンバープレートは外し、窓ガラスや窓ガラス周りのゴム部分、ヘッドライト、テールライト、タイヤなどに塗料が付かないようにマスキングテープやマスカーを使い覆っていきます。

マスキング4


足付け

予定していた時間より早くマスキング作業が終わり、次は足付け作業です。

足付け1

足つけは、塗装する表面に紙やすりで小さな傷をつけてあげることで塗料が密着し、剥がれにくくする役目があります。
やする目安は、白く曇る程度で大丈夫です。

足付け2

足付け3

足付けに関してはこちらにも詳しく載っていますのでご参照下さい。


脱脂

足付けが終わったら次は脱脂をしていきます。

脱脂1

足付けの作業で発生した粉やほこり、ワックスを丁寧に拭きとっていきます。
粉やほこりが残ってしまっていると、塗装後の仕上がりが悪くなってしまうためしっかりと拭きます!

脱脂

午前中の作業はここまで。下準備が完成しました。
かなりいいペースで進めることが出来ました!


使用したカラー3色について

今回使用した塗料の種類は水性塗料、ベンジャミンムーアの色見本帳から3色チョイスし調色しました。

680 ホワイト
2134-10 ブラウン
2024-20 イエロー
色見本の写真
色見本の写真2

塗料の準備

下準備が終わったらすぐに塗装!の前に、はやる気持ちを抑えて塗料の準備に入っていきます。
ここからは入社1年目、車塗装経験2回の先輩が塗り方をレクチャーしました。

先輩レクチャー

使う塗料をよくかき混ぜ、使う分を別の容器に移し替えます。

先輩レクチャー2

今回はバランサーを使って、水性塗料を50%の割合で薄めていきます。
水で水性塗料を薄める選択肢もありますが、塗装する時期や薄める割合によっては仕上がりに影響が出てしまいます。

先輩レクチャー3

今回は全くの初心者が塗装するということで、水よりも扱いやすく、仕上がりに影響しにくいバランサーを使用しました。


塗装

塗料の準備が完了したら、いよいよ塗装していきます!
といっても、いきなり色からは塗りません。
まず最初に、車体と素材が違うサイドミラーの部分に、接着剤の役割を持つ非鉄バインダーαという下地を塗っておきます。

非鉄バインダー塗る

「非鉄=鉄ではない材質」。主にプラスチック素材に塗料を塗りたいときに使用します。
実際、非鉄バインダーαを使わずにサイドミラーを塗ってしまうと、何かの刺激で塗装がすぐ剥がれてきてしまうので、塗装する際には注意が必要です。

非鉄バインダー塗る2

非鉄バインダーαは最低2時間以上乾かしてから、上からの塗装が可能なので、車のボディ部分を塗装する前にあらかじめ塗っておいた方がいいかもしれません!


非鉄バインダーαを塗った後は、お待たせいたしました、ボディを塗っていきます!
今回車体をツートンにしていくので、まずはホワイトの部分から塗っていきます。

車体塗る1

車体塗る2

色を何色か使う場合は、薄い色から順に塗っていくと失敗しにくいです。
白は透けやすいので、今回4度塗りしました。 細かい部分はローラーだけでなく、刷毛も使って仕上げていきます。

車体塗る3

次に車のボディをブラウンで塗っていきます。

車体ブラウン1

車体ブラウン2

塗料を塗る時のポイントは、『薄く・重ね付け』です。
あまり塗料を使ったことのない方はよく、一発で濃く・綺麗に塗りつぶそうとしますが、実はそれがヨレやでこぼこの原因だったりするのです。

塗装中カスカス

一度塗り目は薄く、カスカスくらいで大丈夫です。「え、本当にこんなカスカスでいいの?」と思うかもしれませんが、その方が出来栄えがきれいに仕上がるんです!指で触ってもつかないくらいに乾いたら二度塗り、三度塗りと徐々に薄く重ねていってください。

塗装中1

車の凹凸があるところは、ローラーの向きを変えてみたり小さいローラーに持ち替えて塗ってみるなどするときれいに塗ることが出来ますよ。
車のマークの細かいカーブやドアノブなどの小さなくぼみには、細かい動きが得意な刷毛がおすすめです。
塗装中2

塗装中3

先ほど非鉄バインダーを塗って乾かしておいたサイドミラーにイエローを刷毛で塗っていきます。
黄色

イエローも白と同じく透けやすいので4回重ね塗りしました。


仕上げ

塗装が終わり、大体乾いたなと思ったらマスキングテープをはがしていきます。

マスキング剥がし

注意点としては、塗装した部分が完全に乾く前に剥がすことです。
完全に乾ききった状態で剥がそうとすると、塗料がテープにくっついて一緒に剥がれてしまうことがあるからです。
テープをはがすときはゆっくり、丁寧に剥がしてください!

剥がしにくいところはカッターで切り込みを入れてあげると剥がれやすくなります。

マスキング切り込み

テープをはがしていると徐々に完成形が見えてくるので、内定者2人曰くこの作業はとてもワクワクしたそう!
マスキングテープを全て取り終えたら、塗れていない部分がないかチェックしていきます。

マスキング後の修正

実際、細かなところがきれいに塗れていなかったり、テープをはがすときに一緒に剥がれてしまった部分があったり、修正する部分はベテランさんでもあります。

マスキング後の修正パート2

修正で使うのは筆のような細いものがおすすめです。

この後しっかりと乾燥させて、初めに外していた車の部品を取り付けて完成!

完成風景

完成風景



途中手の空いているスタッフも作業を手伝い、当日中の完成までたどり着きました。
9:00からマスキングを開始し、17:00には完成することが出来ました。

完成風景

最初は緊張して不安そうだった内定者2人でしたが、作業をしていくうちに笑顔も増え、最後完成した時はとても嬉しそうでした!

一日のタイムスケジュールはこんな感じです。
9:00〜11:00 マスキング
11:00〜11:30 足付け
11:30〜12:00 脱脂
13:00〜13:40 塗装(ホワイト)
13:40〜16:00 塗装(イエロー・ブラウン)
17:00 完成!!

全くの初心者だった2人も、最後は楽しかった、達成感がありやってよかったとコメントしていました。 ぜひ、車の全塗装に興味があるけど一歩踏み出せない方も、チャレンジしてみてくださいね!


完成風景

こちらの「bm2134-10」の色のご注文は画像をクリックでご覧ください。

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