内定式での刷毛塗り全塗装2022!


2022.10.03 タカラ塗料内定式2022

毎年恒例になってまいりました、内定式で行われる車の刷毛塗り全塗装。
今年は、車の全塗装をすることが初めての方も含めた内定者4名とタカラ塗料スタッフで全塗装を行いました。

今年は、キレイに仕上げるには少々コツがいる鮮やかな色を使ってツートンで仕上げていきます。
車の全塗装が初めての方をはじめ、鮮やかな色で全塗装を考えている方、ツートンにチャレンジしてみたい方に向けて、 今回は車の全塗装初心者が車を塗装し、完成までの様子をレポートで伝えていこうと思います。
このレポートを読んで、「初心者でもツートン、鮮やかな色味でもここまできれいに仕上がる!」ということをお伝えできればと思います。


今回塗装していく車はスズキ「エブリイ」です。
日常使いではもちろん社用車やキッチンカー、最近ではキャンピングカーとして等、幅広い用途で乗れる人気の車種です。

塗装前

初回は代表大野の通勤車、前年度は家庭を持つ先輩が普段から使っている車がモデルになり、3回目となる今年は、先輩のお父様のご友人の愛車を全塗装することに。
色の塗り分けも細かく指定されていて、かっこよく仕上がることにとてもワクワクされていました。
今回は、タカラ塗料オリジナルカラーの「ドライドプラムレッド」と「マットブラック」のツートンに仕上げていきます。


養生

まずは窓ガラスや窓ガラス周りのゴム部分、ヘッドライト、テールライト、タイヤなどに塗料が付かないようにマスキングテープとマスカーで養生を行っていきます。

マスキングテープ
午前中は座学を受けていた内定者に代わり、先輩スタッフ数人でマスキング作業を行いました。
去年内定式で初めて車を全塗装した入社1年目の社員も参加。今年は後輩に教える側になっています。


マスキングが終わったら、マスカーを使い広範囲を覆っていきます。
マスカー


養生が終わった車体がこちら。
マスキング完成


足付け

次は刷毛塗り全塗装の中でも出来栄えに大きく関係する重要な工程、足付け作業です。
足付け1

足つけは、車の表面に塗料がしっかりと定着するように紙やすりで表面をやする作業のことです。
やする目安は、白く曇る程度で大丈夫です。細かいところも忘れずやすっていきます。
細かい足付け

足付けに関してはこちらにも詳しく載っていますのでご参照下さい。


脱脂

足付けが終わったら次は脱脂をしていきます。

脱脂
足付けの作業で発生した粉やほこり、ワックスを丁寧に拭きとっていきます。
車の表面に汚れが残っていると塗料がきれいにのってくれない原因となるので、きれいに拭いていきます!
これで、塗料を塗るまでの下準備が完了です!


【本塗装の前に】鮮やかな色味を塗装する時について

鮮やかな色を塗っている

刷毛塗り全塗装で今回のドライドプラムレッドの様な鮮やかな色味をチョイスしたい場合、元の車の色が透けやすい傾向にあります。
具体的には、当店の車用塗料の中で「ドライドプラムレッド」「セレンゲッティオレンジ」「パンプキンスープ」「マットホワイト」等は特に下地が透けやすいです。

鮮やかな色味に挑戦したいと考えている方は、これからご紹介する方法をぜひ参考にしてみてくださいね♪
それでは、塗料の準備に入っていきます。


塗料の準備

まずは下地透け防止の下塗りをしてきます。 今回はグレーの塗料を用意しました。開封する前に中身が均一になるよう容器を振ってください。
蓋を開け、再度よくかき混ぜてから別の容器に移し替えます。
グレーの塗料準備


10月といえどまだまだ暑いうえ、初心者が塗装するということで、水よりも扱いやすく暑い時期に適したバランサーを使って水性塗料を35%程度の割合で薄めていきます。
グレーをバランサーで薄める



下地用のグレー塗装

塗料の準備が完了したら、下塗り用のグレーを先に塗装していきます!
一度塗り目は、カスカスになる程度で塗りましょう。2~3回ほど重ね塗りすればOKです。
グレーを塗る



本塗装

下地用のグレーが完成したら、いよいよメインのドライドプラムレッドを塗装していきます!
グレーの時と同様、バランサーを使って35%程度で薄め、塗っていきます。
ドライドプラムレッドを塗る
一度塗りだとまだまだ下のグレーが透けて見えますね。


これを何度も重ねていきます。何度か重ねた状態でも太陽の下に行くと透けて見えてしまうことがあるので、しっかりと塗っていきます。
ドライドプラムレッドを何回も塗る


細かいところは刷毛で塗っていきます。
刷毛でドライドプラムレッドを塗る


ボンネットはマットブラックのツートンで仕上げていきます。
色を何色か使う場合は、薄い色から順に塗っていくと失敗しにくいですよ!
マットブラックを塗る

ホイール等、鉄ではない部分も塗装する場合は、非鉄バインダーαという下地を塗ってから塗装しましょう。
非鉄バインダーα

車の小さな凹凸部分には細い筆が、サイドミラーや小さいパーツ塗装にはミニローラーが使いやすくおすすめです。
細い筆

ミニローラー



仕上げ

最初に貼ったマスキングテープやビニールをはがしていきます。完全に塗料が乾ききってしまう前にはがしていきます。勢い良く剥がしてしまうと塗料が剥がれてしまうので、慎重にはがしていきます!
マスキング剥がし
はがしにくいところはカッターで切り込みを入れてはがすと、きれいに剥がれてくれます!
マスキングテープを外して車の姿に戻っていくところを見ると、とてもワクワクしました。


塗り残しがあったところや、マスキングテープをはがす際に塗料が剥がれてしまったところを細い筆などを使って塗っていきます。
マスキング後の修正


この後しっかりと乾燥させて、初めに外していた車の部品を取り付けて完成!
完成風景


終了が17時を回ってしまい、予定していた終了時間を少し過ぎてしまったのですが何とか当日中に完成させることが出来ました。
「完成した車を見て、疲労感に勝る達成感を得られた」と内定者は満足そうな表情でコメントしてくれました。
完成風景

初めての車の全塗装に最初は緊張している様子の内定者4人も、作業をしていくうちに笑顔が増え、最後完成した時はとても嬉しそうでした!

一日のタイムスケジュールはこんな感じです。
9:00〜11:00 マスキング
11:00〜11:30 足付け
11:30〜12:00 脱脂
13:00〜14:00 塗装(グレー)
14:00〜17:15 塗装(ドライドプラムレッド・マットブラック)
17:15 完成!!

車の全塗装に興味があるけど一歩踏み出せない方、ツートンや鮮やかな色の塗装をしてみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!


今回内定式で手掛けた事例の色のご注文は画像をクリックでご覧ください。

暑い日に塗る

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