刷毛とローラーで全塗装しやすい色はどれなのか?を解決する実験塗装を行いました

タカラ塗料の大野です。

よくいただく質問にあるのが、
「どの色が塗りやすいですか?」
「○○という色と△△という色ではどちらが塗りやすいですか?」
と、色の塗りやすさについての質問が良くあります(ありました)

そのご質問にお答えするべく、スタッフが結構な時間をかけて作った塗り板がこちらです。

ドライドプラムレッドの透けやすさを表した板

現在すべての提案色のページに、この黒のブツブツの上にバランサー30%ほど希釈した塗料を塗った画像を掲載しております。
こちら実装してから1か月弱経ちましたが前出の質問がほぼ無くなりました!いままでご不便をおかけしてすみませんでした。

サイトができて早9年、もっと早くにこの板を作っておけばと思いましたが、まあまあ大変な作業なのです。製作工程をご紹介します。

ステップ1 A4のMDFの板を27枚用意して白く塗る

MDFの板を白く塗る

平らな板ではないと車のボディっぽくならないので、別のサイトで販売している色見本に使用してるA4サイズのMDF板を27枚用意しました。
これにシーラーを塗ってマットホワイトを全体に透けなくなるまで塗装しました。じつはこれだけで結構時間がかかります。

ステップ2 黒いブツブツをつける

すけやすさを判断するために白と黒でコントラストの強い柄をつけないといけません。
当初はマスキングテープでしましまにして作ろうと思っていましたが、それすらも大変かもと思ってパンチングメタルを買ってきて白の板の上に置き、水性のラッカースプレーで吹くというのをしました。

透けやすさがわかるように白に黒の水玉をつけてコントラストをつける

それでできたのがこんな板。実は最初はこれほどうまくいかず、試行錯誤しました。当初は薄いパンチングメタルを使ってしまってたわみが出てきれいな水玉にならなかったり、にじんでしまったり。
失敗したら白から塗りなおしなのでまた時間がかかってしまいます。

結局アルミ複合板の穴あきを使いブツブツを完成させています。

ステップ3 提案色をバランサーで薄めて塗っていく

透けやすさを可視化する塗装実験

水性塗料をきれいに塗るためにバランサーで希釈を推奨しているのですが、そのバランサーを使って塗装しないとすけやすさの評価はできないと、全部30%希釈して塗っていくことにしました。

一番最初に2.4センチマスクして全体を塗り、乾いたら5センチマスクして全体を塗り、また乾いたら5センチマスクしてって繰り返して塗っていきます。これがまあ大変。

上記の写真は最終のものですが、最初は一番の2.4センチのマスクを5センチにしてスタートし、後の幅ももう少し広めて塗っていたら、その塗り回数では隠ぺいしない色が出てきてしまって塗りなおしが起きました。

そんな苦労をしながら1か月ちょっと完成したのがこの透けやすさの板です。

ただ出来上がった板はかなりわかりやすく、皆さんの色選びの一助になっていれば幸いでございます。

この板を使った色による「透けやすさ」「透けにくさ」の違いをまとめたページも併せてご覧ください。

色による「透けやすさ」「透けにくさ」の違いはこちら>>

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