タカラ塗料では、車を刷毛とローラーで全塗装する際に、「薄くかすれるように重ね塗りする」という塗装方法を推奨しています。

この「薄くかすれるように塗る」ためには、塗料を適度に薄めることが大切なのですが、「どのように薄めればいいのか」「どのくらいの割合で薄めればいいのか」というご質問を多くいただきます。
そこで今回は、当店の車用塗料でご注文の多い「水性塗料」の薄め方について解説します。
なぜ薄く何度も重ね塗りしないといけないのか?
車のボディのような、平滑でツルツルとした面をきれいに仕上げるには、薄く何度も重ね塗りすることが重要なポイントです。
塗料をそのまま使うと、どうしても厚塗りになりやすく、表面に凹凸ができてしまいます。
そのため、適切な割合で薄めることが欠かせません。

車を刷毛とローラーで全塗装する際の水性塗料の薄め方
水性塗料は水道水で薄めることができます。
刷毛とローラーで全塗装する場合の目安は、塗料に対して5%の水です。
例)塗料1kg に対して 水道水50cc
ただし、実際には「5%」の希釈では、思ったほど薄くならないことがほとんどです。
さらに薄くしようと水を加えすぎると、塗料が弾いてうまくのらなかったり、塗料本来の性能が発揮されなくなるため注意が必要です。
そこで当店がおすすめしているのが、水性塗料専用のうすめ液「バランサー」です。

バランサーを使うメリット

バランサーは、水性塗料に対して最大40%まで添加可能。
塗料をさらさらの状態にできるため、「薄く重ね塗り」がしやすく、きれいな塗装面に仕上がります。
当店の塗装研修では、必ずバランサーを使用して塗料を薄めるほど、重要なアイテムです。

水性塗料を薄める手順
- 使う分だけ別の容器に移す

2. バランサーで薄める

3. よくかき混ぜる

「薄く重ね塗り」が可能に。

動画でも「バランサーを使った水性塗料の薄め方」をご紹介しています。
薄めた塗料の実際のさらさら具合や混ぜ具合など、感覚的な部分も確認していただけます。ぜひ参考になさってください。
▼動画はこちら