リペア屋さんに教わった方法で、もろくなった純正プラスチックパーツを治してみる

タカラ塗料の大野です。

あまり塗装とは関係のない話かもしれませんが、刷毛・ローラーで車を全塗装しよう!のコンテンツのお客様にやや興味がある話題かなと思いましてマニアックな話を書きます。

車の外装が気になって塗ろう!と思われる方の愛車の中にはプラスチックパーツが割れたりして困っておられる方も多いかと思います。
僕の光岡ユーガもそんな車の一つでベースの日産キューブ(初代)は生産から20年以上たってしまっていますので旧車の域に達していますのでちょっとしたパーツも手に入りにくくなっております。

このパーツもその一つで折りたたみ型のドアに取り付けているドリンクホルダーです。

左手親指の近くの部分にひびが入っています。

このままいくと割れてしまうのは時間の問題。。

ヤフオクとかにも中古部品が売ってますけど、5,000円ぐらいするのはちょっと高いな、と思っていまして。。
それも同じ時期に作られたものなのは間違いなくって買ってもすぐに割れてしまうかもしれないからです。

なら修理してみよう、ということです。普通に接着剤でつけるだけではなく、リペア屋さん(ウェイアウトさん)に教わった方法でしっかり補強しながら治すのです。
ちなみにリペア屋さんとは主に住宅の補修をされる方で、玄関ドアを新品同様にしたり、傷んだフローリングをパテで補修して木目を書いてわからないようにしたり、大理石の模様を描いたりする方で、部分補修のプロなのです。

そのリペア屋さんがよく使うというのがこの接着剤。

アルテコっていいます。

瞬間接着剤のようなものなのですが、そんなに瞬間じゃないんです。しばらく動かせるのが特徴です。
そしてここだ!と決まれば左側に写ってるスプレーをかけるとそこから一瞬で固まるのです。どういう原理かよくわかりません。
もちろん吹きかけなくても時間が立てば固まるらしいです。

まずは普通の接着剤のように隙間に塗り、引っ付けます。そのあとスプレーを吹きかけると固まります。
とりあえずこれでもいいのですが、今回は裏側に補強をします。

裏側です。今この状態だったら引っ張られるような動きが加わると外れてしまうかもしれませんので、ここにメッシュテープを貼ります。

メッシュテープとは建築の現場で使われる内装の下地の石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目に貼って割れなどを防止するテープで、ガラス繊維でできています。
特にこれを使わなくてはならない!ということもなく、FRP用のガラス繊維でも、なんならタコ糸とかでも引っ張り強度は高くなるみたいです。

さらにメッシュテープの上から接着剤を盛ります。そしてスプレー。

しっかりと固まりました。

これであとははみ出た接着剤を研磨して塗装して終わりだそうです。

今回は塗装はせずにそのまま完成にしています。

ぜひちょっとした補修したいところがあったらやってみてくださいね。

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