タカラ塗料 商品開発担当の坂本です。
ルーフやボンネットのクリア剥げでお悩みの方は多くいらっしゃると思います。とはいえ、長年乗っている愛車だから手放したくないけれど、業者に頼むと費用がかさむからやむを得ずそのままにしているという方がほとんどなのではないでしょうか。
実は、当店の車用塗料を使用すれば、業者に頼まずともDIYでクリア剥がれを補修することができます。今回はクリア剥がれを補修する方法をご紹介します。
クリア剥がれの原因は?
クリア剥がれの原因のほとんどは、太陽から受ける紫外線によるものです。
クリアは樹脂が100%の塗料の膜で、太陽光線には強い塗料になります。
しかし、クリアの下の色がついている層は、色の種類により太陽光線に弱い場合があります。特に濃色、その中でも赤い色が太陽光線に弱く、分解して粉化してしまいます。
色がついている層が粉化してしまうと、上にあるクリア層がただ乗っかっているだけの状態になってしまい、その結果クリアがどんどん剥がれてしまうのです。
DIYでクリア剥げを補修する手順
車のクリア剥げの補修には、一部分だけ補修するという方法の他に、刷毛とローラーで初心者でも簡単に塗れる車用塗料を使って、DIYで全塗装するという方法があります。
①マスキング(養生)
塗らない部分にマスキングテープとマスカーを使って養生していきます。
②剥がれたクリアを剥がして削る
養生が出来たら、次は剥がれたクリア層をひたすら剥がし、削っていきます。
まず、剥がせそうなクリアを粘着力の高いテープでべりっとなるべく剥がします。
剥がした後、400番くらいの粗めの耐水ペーパーでひたすら削ります。段差がなだらかになるまで削ります。
クリア層の作業が終わったら、600番のペーパーでボディ全体をやすりがけします。
③脱脂
ウエスに脱脂用のシンナーを染み込ませて、やすりがけした際に出た削りカスや油汚れなどを拭き取ります。
④1回目の塗装
ローラーに塗料をつけて、薄くカスカスに塗っていきます。
厚く塗って一度に仕上げきろうとすると、塗料のタレやムラなどのトラブルが起こってしまいます。「薄く塗る」を何回も重ねていくのが仕上がりを良くするための鉄則です!
塗り終わったら、触っても塗料が手につかなくなる程度まで乾燥させます。
⑤2回目以降の塗装
1回目塗りが乾燥したら、2回目を塗っていきます。塗り方は1回目と同様、カスカスになるように。
「塗る→乾かす」を繰り返して、ムラや透けがなくなるまで塗り重ねます。
⑥マスキング剥がし&タッチアップ
塗装が終わったら、マスキングテープを剥がします。
塗料が完全に乾く前に剥がすのがポイントです。完全に乾いてしまうと、テープと一緒に塗料が剥がれてしまう場合があります。
テープを剥がした後、塗れていないところや剥がれたところを細い筆でタッチアップします。
⑦完成
完全に乾燥させたら完成!
ボンネットのクリア層剥がれてひどい状態だったミニクーパーが、まるで新品のような見た目になりました!
まとめ
クリア剥げで見た目が良くない車も、「刷毛とローラーでDIY塗装」という方法で見違えるようにきれいになります◎
当店の車用塗料は初心者の方でも十分きれいな塗装をすることができます。クリア剥げでお困りの方はぜひチャレンジしてみてください。
▼「クリア剥がれがある車の塗装方法」をこちらのページでより詳しく解説しています。
https://brush-carpaint.com/?tid=2&mode=f45