なぜ車の色褪せが起こる?色褪せが起きたら? その1

タカラ塗料代表の大野です。
今回は車の色褪せがなぜ起こるのか?について書きます。

昔から「赤い車は色褪せしやすい」というのが常識でした。
よく駐車場の看板とかでも赤い文字だけ飛んでしまって、重要なところが読めない、なんてありましたよね。赤は紫外線を吸収しやすく、より退色が早いのです。

ただ現在ではマツダがイメージカラーにレッドを使うように、紫外線によって退色しにくい(色褪せしにくい)色が採用されるようになってきました。
それだけ強い色が開発されてきたのです。

ここでいう「色」とは「顔料」のことを指します。
塗料は「樹脂」と「顔料」で構成されていて、樹脂は(ほぼ)透明なものです。
顔料は2種類あり、色を出す「着色顔料」と粘度を上げるためや厚みを持たせるための「体質顔料」があります。

で、色を表す「着色顔料」にもさらに2種類あり、「無機顔料」と「有機顔料」があります。
一般に「無機顔料」は太陽光線などの紫外線に強く、「有機顔料」は弱い(色褪せしやすい)傾向があります。

そして無機顔料は白や黒、鈍い色やシルバー、パールなどで、有機顔料は赤や黄色などの鮮やかな色が多いです。

続きます

PAGE TOP