夏も涼しくなる色は作れないのか?・・・タカラ塗料社長専用車「ユーガ」の話

タカラ塗料の大野です。
僕が乗っている社長専用車「ユーガ」の話の続きです。

前回までのブログで、サイトにも掲載している「レーズンバーガンディ」について書いていましたが、今回からは次の塗り替え「トワイライトネイビー」についてです。この色はまだサイトにも掲載されていません。

夏の暑さをどうにかできないか?

話は2022年の夏。気象庁のトピックスからもこのようなことが発表されていました。

このころからですよね、なんか夏がすごく堪えるような暑さになってきましたよね。
そこで車の暑さを何とかできないかと、遮熱顔料で調色した色を作っては?と考えていました。

遮熱顔料というのはその名の通り、熱を吸収しにくい顔料です。
一番温度を吸収しやすいのが黒で、カーボンブラックという原料が使われているのですが、それが結構熱を吸収するので暑さの原因となります。特に効果が高いのは黒っぽい色といわれていて、遮熱の黒を車に塗れば涼しくなるのでは?と考えました。

そこで少ない材料から作り出したのが「トワイライトネイビー」です。
青系を選んだのは、レーズンバーガンディは赤系の色だったので次は青系にしよう、という安易な考えからです。

6つありますが一番左の板が作った「トワイライトネイビー」です。

遮熱性の実験

上記の画像の板にたくさん色が貼ってあるのはその遮熱性を実験したものです。

今回の実験はこのようなものにしました。

遮熱白というのは酸化チタンが多く含まれる下塗りの塗料のことです。
酸化チタンは白の原料そのものなんですが、「一番」遮熱効果が高い色です。どんな遮熱塗料よりも白が一番遮熱効果が高くどんな遮熱顔料を使っても白には勝てません。

その白を下塗りに塗ると遮熱効果がさらに高くなる!ということで、下塗りに白を塗ってから塗ったのが上の段です。

さてその効果はいかに?!
続きます。

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