なぜ車の色褪せが起こる?色褪せが起きたら? その5 なぜバンパーとフェンダーで色が違ってくる?その2

タカラ塗料の代表の大野です。

さて色あせシリーズも長々と続けてきましたが今回で終結させたいです。
書けば書くほど文章が長くなりマニアックになってきます。。

前回の記事

前回のバンパーとフェンダーで色が違ってくる理由は基本的には新車の場合に適用される内容ですが、経年劣化の場合もこれらが関係してくるのです。

前回のおさらいですがフェンダーとバンパーで色が違ってくる原因は、
・素材の違いによる塗装方法の違い
・塗料の違い
・塗装する人と場所の違い
をあげました。

経年変化で色が褪せるのは上記の原因以外でも色が変わってくる以下の可能性があります。

1つは素材自体の色です。
フェンダーの素材は金属ですが、バンパーの素材はPPやABSの場合が多く、元々の色が黒い樹脂だというのが関係あると言われています。
金属の場合は、塗料の膜で反射しきれなかった赤外線は素地の金属によって跳ね返されるます。
黒い樹脂の場合はその赤外線を吸収し、パーツの温度が上がりやすのいです。塗膜は温度の上昇により劣化のスピードが早まるので、それによって色飛びが起きたりしやすいのです。

もう1つの原因が、樹脂バンパーの中に含まれる可塑剤が影響している可能性です。
可塑剤とは樹脂パーツを柔らかく保つための添加剤で、それが塗料の膜に移ってくる場合があり、それにより塗料の膜が色が変色する原因になります。

たびたびでてくるこの写真のお車は、おそらく赤の顔料が熱によって飛んでいるのですが、日当たりの強いボンネットと天井の劣化が著しく、次にフロントバンパーは熱の吸収により色が変わってきているのではと推測されます。

よくこうなってしまう前にコーティングやワックスで保護をするという提案があるウェブページがよくありますが、数ミクロンにも満たない膜にそこまでの赤外線、紫外線の防止効果はないと思われます。
それではこのように色あせてしまったらどうしたらよいのでしょうか??
プロに何十万もかけて塗り替えてもらったらよいでしょうか?
たとえ愛着のある車でも、ここまで色褪せているということはかなりの年月載っておられて、そこまでできないという方も多いのではないでしょうか?

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