雨の日にラッカーを塗ったら白ボケた?・・・雨の日に刷毛やローラーで車を塗る際の注意点

タカラ塗料の大野です。

雨予報であっても車を塗るぞ!と決めた日には車を塗装したいもの。どうしても塗らなければいけない理由がある場合もあると思います。しかし雨の日の塗装はいろいろな問題点があります。
その考えられる問題点をつづっていくシリーズです。

今回は
雨の日にラッカーを塗ったら白ボケた?
です。

雨の日にラッカーを塗ったら白ボケた?

本当によくあるトラブルなのですが、雨にもあたっていないのに湿度が高いというだけでラッカーはトラブルが起こります。それがこの白ボケです。

こちらの色はタカラ塗料オリジナルカラーの「KURAYAオールドブルーシー」です。
加湿器をかなり炊いた高湿度下で塗装しました。

通常の板と比べるとこんな感じです。
もっときれいに全体を白ボケさせたかったんですが、一部だけとなりました。

下の画像は大昔に実験した板です。右が晴れの日、左が雨の日に塗ったものです。
同じ色でも随分と白っぽくなっているのがわかると思います。

ラッカーの白ボケの原因は?

この白ボケは、
・ブラッシング
・白化
ともいい、原因はラッカー(シンナー)に含まれるアルコール分が水分を吸ってしまい、乾燥時に塗膜中に水分が残ってしまうためにおこるといわれています。

ラッカーの白ボケの対処法は?

ラッカーの白ボケの対処法は、シンナー中にリターダーを混ぜる、ということです。
リターダーは乾燥の遅いシンナーで、水より乾燥が遅いのでゆっくり乾きます。ゆっくり乾くことで水分を先に乾燥させるので白ボケが起こりにくくなります。

デメリットとしては、乾燥がかなり遅くなるので作業性がとても悪くなることです。
しかし雨の降っている湿度の高い日の対処としてはリターダーを使うことしかありません。

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